今回は「請求書買取サービスおすすめ3社【個人フリーランスOKで仕組みも簡単】」ということで、法人はもちろん個人事業主やフリーランスでも利用しやすい資金調達手段として請求書買取サービスについて記事にまとめました。
請求書買取サービスは、ファクタンリングサービスとも呼ばれ、借入金やビジネスローンなどのいわゆる借金とは異なる資金調達方法として注目を集めています。
資金調達手段と言えば、銀行融資が最初に思い浮かぶ方も多いと思いますが、銀行は昨今の低金利により融資サービスで利ザヤが稼ぎづらくなっていて、融資の審査がますます厳しくなっています。
そんな中、比較的簡単な審査で、創業間もない会社や個人事業主でも短い時間で資金調達できるのが請求書買取サービスです。
請求書買取サービスは、中小企業や個人事業主、フリーランスの方など、突発的な資金需要が発生したときには強い味方になってくれる存在なので、請求書買取サービスをうまく活用していきましょう。
請求書買取サービスおすすめ3社【個人フリーランスOKで仕組みも簡単】
請求書買取サービスには、たくさんの企業が参入していますが、その中でおすすめの請求書買取サービスをご紹介します。
請求書買取サービスは、業者によって手数料水準、振込までのスピード、必要書類、審査通過率などが違いますが、正確な条件は実際に業者に問い合わせをしてみないとわかりません。
これは請求書買取サービスの利用者ごとに信用力が異なったり、請求先の企業の信用力が異なるため、一律の条件を公開することはできないからです。
業者に見積もりを取るのには一切料金は掛からないので、請求書買取サービスを利用する人の多くは、複数の業者に見積もりを取って、最も条件の良い業者と取引をしています。
以下で紹介している請求書買取サービスは、他社に比べて手数料水準、振込までのスピード、審査通過率などが優れている業者ですので、請求書買取サービスの利用を検討している方は、まずは以下の会社に問い合わせ・見積依頼をして条件を比較してみると良いでしょう。
<条件の良い請求書買取サービス>
サービス名 | Paytoday | QuQuMo(ククモ) | ベストファクター |
対象 | 法人、個人事業主 | 法人、個人事業主 | 法人、個人事業主 |
取扱金額 | 金額上限なし | 金額上限なし | 30万円~1億円 |
手数料 | 1%~9.5% | 1%~14.8% | 2%〜20% |
所要日数 | 最短即日 | 最短2時間~ | 最短1時間~ |
2社間 | 2社間のみ | 2社間、3社間 | 2社間のみ |
営業時間 | 平日 10:00-17:00 | 平日9:00~19:00 | 平日10:00〜19:00 |
拠点 | 東京 | 東京 | 東京、大阪 |
対応エリア | 全国 | 全国 | 全国 |
必要書類 |
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運営会社 | Dual Life Partners㈱ | ㈱アクティブサポート | ㈱アレシア |
特徴 |
| オンライン完結型 |
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上記の3社は、審査から振込までのスピードが早く、提出書類も最小限となっているので、とりあえず見積もりを取って条件を比較したい場合に最適です。
また、一般的な請求書買取サービスでは手数料水準が5%~程度となっているところ、1・2%~程度となっていてコスト負担も最小限で利用することができます。
上記のおすすめ請求書買取サービス以外の業者も比較対象としてみてみましょう。いずれも手数料水準がやや高めだったり、必要書類が多かったりするケースがあります。
とはいえ、前述の通り実際の取引条件は、業者に問い合わせをして見積もりを取ってみないとわかりませんので、「1社でも多く相見積もりをとって比較をしたい」という方は、以下の業者にも問い合わせをしてみると良いと思います。
<その他の請求書買取サービス>
サービス名 | ウィット | エスコム | えんナビ | ファクタリングのTRY |
対象 | 法人、個人事業主 | 法人 | 法人、個人事業主 | 法人、個人事業主 |
取扱金額 | 下限なし~500万円 | 30万円~1億円 | 30万円~5000万円 | 制限なし |
手数料 | 5%~ | 1.5%~12% | 5%~ | 5%〜 |
所要日数 | 最短即日 | 最短即日~ | 最短即日 | 最短即日 |
2社間 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
3社間 | × | ◎ | × | × |
営業時間 | 平日9:00〜18:00 | 平日9:00〜19:00 | 24時間年中無休(電話・WEB) | 24時間年中無休(電話・WEB) |
拠点 | 東京、仙台、福岡 | 大阪 | 東京 | 東京 |
対応エリア | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 |
必要書類 |
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運営会社 | ㈱ウィット | ㈱エスコム | ㈱インターテック | ㈱SKO |
特徴 | オンライン完結型、小口特化 | FAX、メールでの書類提出可能 | 24時間365日対応 | 24時間電話がつながるホットライン |
それではおすすめの請求書買取サービスから順番に1社ずつサービス内容をみてみましょう。
PayToday【低コストで早いAI審査の請求書買取サービス】
PayTodayはAIを与信審査に活用してスピーディーなサービスを提供している請求書買取サービスです。
手続きのすべてをネット化するなどITを活用することでコストを極限まで削減して、1%~9.5%という業界最高レベルコスパの高いサービスになっています。
書類の提出はWEBで可能で、従来型の請求書買取サービスでは必須だった面談も不要なので、利用者に最小限の負担で資金調達が可能です。
請求書買取サービスを検討している方は、まずはPayTodayで見積を取ってみましょう。
<PayTodayの請求書買取サービス概要>
サービス名 | PayToday |
対象 | 法人、個人事業主 |
取扱金額 | 金額上限なし |
手数料 | 1%~9.5% |
所要日数 | 最短即日 |
2社間 | 2社間のみ |
営業時間 | 平日 10:00-17:00 |
拠点 | 東京 |
対応エリア | 全国 |
必要書類 | 請求書、預金通帳、決算書、身分証明書 |
運営会社 | Dual Life Partners㈱ |
特徴 | 審査最短45分、書類提出もオンライン完結 |
<PayTodayの利用の流れ>
- PayToday公式サイトの申込フォームから申込
- 登録したEmailアドレスを認証
- ユーザー情報を登録(住所、氏名、振込先口座など)
- マイページで必要情報を入力、送信(決算書、入出金明細、銀行口座情報、買取希望の請求書情報、買取希望金額など)
- 登録内容に基づいてPaytodayが審査
- 電話やwebで面談、ヒアリングを実施
- 電話で審査結果の連絡が入り、問題なければ資金を振込
※買取額の見積もり査定、審査は無料で利用できます。
<PayTodayの公式サイト>
QuQuMo(ククモ)【オンライン完結で手数料も安い請求書買取サービス】
QuQuMoは、オンライン完結型の請求書買取サービスで、入金まで最短2時間のスピード対応がメリットです。
審査に必要な書類も、請求書、預金通帳のみと最小限になっているので、普段忙しくてなかなか時間が取れない方が多く利用しているサービスです。
また、QuQuMoはサービスをオンライン完結させることで徹底的にコストカットをしているため、請求書買取に係る手数料も1%からと非常に安くなっています。この手数料水準は対面型の請求書買取サービスではなかなか出せないレベルですね。
一方で、請求書買取サービスについてあまり知識がなく、対面でいろいろと説明を聞いてみたいという方は、後述のベストファクターがおすすめですよ。
<QuQuMo(ククモ)の請求書買取サービス概要>
サービス名 | QuQuMo(ククモ) |
対象 | 法人、個人事業主 |
取扱金額 | 金額上限なし |
手数料 | 1%~14.8% |
所要日数 | 最短2時間~ |
2社間 | ◎ |
3社間 | ◎ |
営業時間 | 平日9:00~19:00 |
拠点 | 東京 |
対応エリア | 全国 |
必要書類 | 請求書、預金通帳のみ |
運営会社 | ㈱アクティブサポート |
特徴 | オンライン完結型 |
<QuQuMo(ククモ)の利用の流れ>
- QuQuMo(ククモ)の公式サイトから無料見積依頼を申込む
- 相談フォームに必要事項を記載して送信
- 担当者の指示に従って、利用者情報や必要書類の登録を行う
- 登録された内容を元に担当者が審査
- 審査結果、請求書の買取額、手数料等の諸条件の提示
- 条件が希望と合致したら契約、振込
※買取額の見積もり査定、審査は無料で利用できます。
<QuQuMo(ククモ)の公式サイト>
ベストファクター【審査通過率が高い請求書買取サービス】
ベストファクターは、業界トップレベルの審査通過率92.25%の請求書買取サービスです。
中小企業や個人事業主の方の中には、資金調達の審査が通るか不安に思っている方も多いと思いますが、ベストファクタであれば審査を通過する可能性が高いので、おすすめです。
手数料水準も2%~と安いですし、資金化までのスピードも最短即日なので、まずは見積もりを取っておきたい請求書買取サービスの一つです。
<ベストファクターの請求書買取サービス概要>
サービス名 | ベストファクター |
対象 | 法人、個人事業主 |
取扱金額 | 30万円~1億円 |
手数料 | 2%〜20% |
所要日数 | 最短1時間~ |
2社間 | ◎ |
3社間 | × |
営業時間 | 平日10:00〜19:00 |
拠点 | 東京、大阪 |
対応エリア | 全国 |
必要書類 | 請求書、預金通帳、身分証明書 |
運営会社 | ㈱アレシア |
特徴 | 現金化最短1時間~、審査通過率92.5% |
<ベストファクターの利用の流れ>
- 公式サイトのメールフォームから問い合わせ
- ベストファクターからのヒアリングで、買い取ってもらう売掛金の情報を伝える
- ベストファクターの担当者が審査を行う
- 内容に問題なければ必要書類を提出して本審査に進む
- 審査を通過したら、ベストファクター宛に請求書を発行して最短即日振込
※買取額の見積もり査定、審査は無料で利用できます。
<ベストファクターの公式サイト>
その他の請求書買取サービス【個人事業主、フリーランスなら相見積もり推奨】
おすすめの請求書買取サービスをここまで紹介してきましたが、請求書買取サービスは他にもたくさんの業者がありますので、比較対象としてその他の業者もご紹介します。
おすすめの請求書買取サービスに比べて、やや手数料水準が高かったり、対応スピードが遅かったりといったデメリットがありますが、下記の会社でも相見積もりを取ってみると思わぬ好条件の業者が見つかるかもしれませんよ。
<その他の請求書買取サービス>
サービス名 | ウィット | エスコム | えんナビ | ファクタリングのTRY |
対象 | 法人、個人事業主 | 法人 | 法人、個人事業主 | 法人、個人事業主 |
取扱金額 | 下限なし~500万円 | 30万円~1億円 | 30万円~5000万円 | 制限なし |
手数料 | 5%~ | 1.5%~12% | 5%~ | 5%〜 |
所要日数 | 最短即日 | 最短即日~ | 最短即日 | 最短即日 |
2社間 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
3社間 | × | ◎ | × | × |
営業時間 | 平日9:00〜18:00 | 平日9:00〜19:00 | 24時間年中無休(電話・WEB) | 24時間年中無休(電話・WEB) |
拠点 | 東京、仙台、福岡 | 大阪 | 東京 | 東京 |
対応エリア | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 |
必要書類 |
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運営会社 | ㈱ウィット | ㈱エスコム | ㈱インターテック | ㈱SKO |
特徴 | オンライン完結型、小口特化 | FAX、メールでの書類提出可能 | 24時間365日対応 | 24時間電話がつながるホットライン |
ウィット【顧客満足度94%で小口特化型の請求書買取サービス】
ウィットは、中小企業や個人事業主などの小口取引に特化した請求書買取サービスで、審査はオンライン完結で最短2時間で終わるのがメリットの業者です。
赤字決算や債務超過となっている場合でも利用することができ、顧客満足度は94%と高水準になっています。
手数料が5%~となっているので、おすすめの請求書買取サービスよりは少し高いですが、300万円以下の小口の請求書買取を検討している方は見積もりを取ってみても良いと思います。
<ウィットの請求書買取サービス概要>
サービス名 | ウィット |
対象 | 法人、個人事業主 |
取扱金額 | 下限なし~500万円 |
手数料 | 5%~ |
所要日数 | 最短即日 |
2社間 | ◎ |
3社間 | × |
営業時間 | 平日9:00〜18:00 |
拠点 | 東京、仙台、福岡 |
対応エリア | 全国 |
必要書類 | 請求書、預金通帳、決算書、身分証明書、登記簿謄本 |
運営会社 | ㈱ウィット |
特徴 | オンライン完結型、小口特化 |
<ウィットの利用の流れ>
- ウィットの公式サイトのフォームに必要事項や利用希望金額等を入力して送信
- ウィットの担当者からヒアリングの連絡がくる(利用者本人、事業、売掛先などについて)
- 審査の必要書類の案内、提出
- 審査が通過したら買取額の提示
- 買取額に問題がなければ契約、振込
※買取額の見積もり査定、審査は無料で利用できます。
<ウィットの公式サイト>
エスコム【赤字決算や債務超過でも利用できる請求書買取サービス】
エスコムは、法人専用の請求書買取サービスですが手数料水準が1.5%~と最安水準となっています。
資金化スピードの最短即日で、必要書類の提出はFAXかメールで対応可能です。
ただし、必要書類が少し多いのでそのあたりの手間を気にしない方にお勧めのサービスです。
<エスコムの請求書買取サービス概要>
サービス名 | エスコム |
取扱金額 | 法人 |
対象 | 30万円~1億円 |
手数料 | 1.5%~12% |
所要日数 | 最短即日 |
契約形態 | 2社間、3社間 |
営業時間 | 平日9:00〜19:00 |
拠点 | 大阪 |
対応エリア | 全国 |
必要書類 | 請求書、預金通帳、決算書、身分証明書、登記簿謄本、 印鑑証明書、納税証明書 |
特徴 | FAX、メールでの書類提出可能 |
<エスコムの利用の流れ>
- エスコムの公式サイトの問い合わせフォームを記入して送信
- 必要書類について案内があるので提出(郵送、メール、FAXも可)
- 担当スタッフと1時間程度の面談
- 審査を通過した場合は買取額の提示
- 買取希望の場合は、電子契約をして振込
※買取額の見積もり査定、審査は無料で利用できます。
<エスコムの公式サイト>
えんナビ【24時間365日対応で審査が緩めな請求書買取サービス】
えんナビは、24時間365日、土日も対応可能な請求書買取サービスで、公式サイトから気軽にできる簡単査定が人気となっています。
手数料は5%~となっていて業界最安水準よりは少し高いものの、簡単査定の見積金額を確認するのには非常に便利です。
取扱い金額は30万円~500万円となっているので、中小企業や個人事業主など、比較的小口の取引に強い請求書買取サービスとなっています。
<えんナビの請求書買取サービス概要>
サービス名 | えんナビ |
対象 | 法人、個人事業主 |
取扱金額 | 30万円~5000万円 |
手数料 | 5%~ |
所要日数 | 最短即日 |
2社間 | ◎ |
3社間 | × |
営業時間 | 24時間年中無休(電話・WEB) |
拠点 | 東京 |
対応エリア | 全国 |
必要書類 | 請求書、預金通帳、決算書、身分証明書、登記簿謄本、 印鑑証明書 |
運営会社 | ㈱インターテック |
特徴 | 24時間365日対応 |
<えんナビの利用の流れ>
- えんナビ公式サイトにある簡単査定のフォームから問い合わせ
- 必要書類を提出、審査
- 審査に問題なければ請求書の買取額の提示
- 提示された買取額で買取希望の場合は契約、振込
※買取額の見積もり査定、審査は無料で利用できます。
<えんナビの公式サイト>
ファクタリングのTRY【24時間対応で手数料率5%から】
ファクタリングのTRYは、24時間電話対応可能でとっさの問い合わせにも対応してもらえる請求書買取サービスです。
ただし、手数料は5%~なので業界最安水準よりは少し高く、契約までにファクタリングのTRYのスタッフと面談も必要になります。
審査に当たっての必要書類も、請求書、預金通帳、決算書、身分証明書、印鑑証明書とそれなりの数があるので準備にも手間が掛かりますね。
<ファクタリングのTRYの請求書買取サービス概要>
サービス名 | ファクタリングのTRY |
対象 | 法人、個人事業主 |
取扱金額 | 制限なし |
手数料 | 5%〜 |
所要日数 | 最短即日 |
2社間 | ◎ |
3社間 | × |
営業時間 | 24時間年中無休(電話・WEB) |
拠点 | 東京 |
対応エリア | 全国 |
必要書類 | 請求書、預金通帳、決算書、身分証明書、印鑑証明書 |
運営会社 | ㈱SKO |
特徴 | 24時間電話がつながるホットライン |
<ファクタリングのTRYの利用の流れ>
- 公式サイトの問い合わせフォームに必要事項を入力して送信
- 担当者から申込内容についてヒアリングの連絡がくる
- 必要書類の案内
- 書類をFAXやメールで送付、審査
- 審査に通過したら買取額の提示
- 買取を希望する場合は契約、振込
※買取額の見積もり査定、審査は無料で利用できます。
<ファクタリングのTRYの公式サイト>
請求書買取サービスの選び方【手数料、即日対応可否、必要書類など】
請求書買取サービスを利用するときは、複数の会社で相見積もりをとって最も条件の良いところを利用するのが鉄則ですが、そうは言ってもたくさんある請求書買取サービスの中でどの会社を選べばいいのでしょうか。
請求書買取サービスを選ぶときの主なポイントには以下のものがあるので、これらを比較しながら利用する業者を決めると良いでしょう。
<請求書買取サービスを選ぶときの簡単なポイント>
- 対面型とオンライン型
- 営業拠点、対応エリア
- 手数料
- 資金調達までのスピード、日数
- 買取可能な請求書金額
- 契約方法(2社間、3社間)
- 必要書類、提出方法
- 面談の要否、やり方(対面、電話、web通話など)
対面型とオンライン型
請求書買取サービスには大きく分けて、対面型とオンライン型があります。
対面型は、サービス内容の説明や利用者の審査を対面で行う方法です。
一方、オンライン型の場合は、問い合わせからサービス内容の説明、必要書類の提出、面談などをすべてWEBや電話などのオンラインで完結させる方法です。
- 対面型:サービス内容の説明、審査、契約などを対面で行う
- オンライン型:サービス内容の説明、審査、契約などをWEBや電話などのオンラインで行う
対面型の場合は、請求書買取サービス会社の事務所に訪問する必要があったり、(担当者が自社を訪問してくれる場合もあります)書類のやり取りに時間や送料がかかるといったデメリットがあります。
一方で、IT機器の利用に慣れていない方にはやりやすかったり、サービス内容の説明や契約書作成のときに直接やり取りができるので不安が少ないといったメリットがあります。
オンライン型の場合には、請求書買取サービス会社の担当者と会う必要がなく、連絡や書類のやりとりもFAXやPDFなどで完結するため、全国どこにいても請求書の買取ができるメリットがあります。
また、書類の郵送コストや業者の事務所を訪問する交通費なども不要ですね。
オンライン型は対面型に比べて、手数料水準が安い傾向があるので、パソコンやメールの使用が問題ない場合は、オンライン型の請求書買取サービスを利用するのがおすすめです。
営業拠点、対応エリア
オンライン型の請求書買取サービスの場合は、基本的に日本全国どこにいても請求書の買取をしてもらうことができますが、対面型の請求書買取錆び酢の場合は、対応エリアが限定されていることが多いです。
例えば、拠点が大阪にしかない請求書買取サービスの場合は、関西近郊を対応可能エリアにしている場合が多いといった形です。
請求書買取サービスを選ぶときは、ご自身の住んでいるエリアが対応地域に入っているかを確認しておきましょう。
手数料
請求書買取サービスの利用には手数料が掛かります。
例えば、100万円の請求書を買い取ってもらう場合、手数料5%が差し引かれて、95万円の買取査定となる、といった具合です。
この手数料率は利用する請求書買取サービス会社によって違うので、いくつかの会社で相見積もりをとって最も条件の良い会社を利用するようにしましょう。
一般的には、対面型の請求書買取サービスよりも、オンライン型の請求書買取サービスの方が手数料率が低くなる傾向があります。
これはオンライン型の請求書買取サービスの方が、書類の印刷や郵送、面談のための交通費といったコストが掛からず、低コストでサービスを提供できるからですね。
資金調達までのスピード、日数
請求書買取サービスに問い合わせをしてから、実際に現金が振り込まれるまでのスピードは、当日数時間程度で振り込みが実行できる会社があったり、4~5日程度かかる会社があるなどまちまちです。
資金調達を急いでいなければ、じっくり手数料の安い会社を探せばよいですが、取引先への支払期限が迫っている場合など、至急で資金が必要になる場合には、「最短当日現金化」を標榜している会社を利用しましょう。
買取可能な請求書金額
請求書買取サービスに買い取ってもらうことができる請求書の金額も、会社によって異なります。
小口取引を中心に取り扱っている会社では数万円~数百万円程度、大口取引にも対応している会社では数億円程度まで買取に応じてくれるところもあります。
請求書買取サービスには、小口取引が得意なところと、大口取引が得意なところにわかれますので、ご自身が買い取ってもらいたい請求書の金額に合わせて業者を選択しましょう。
契約方法(2社間、3社間)
請求書買取サービスの契約形態には、「2社間」「3社間」の2種類があります。
詳しくは別途解説しますが、2社間とは”請求書買取サービス会社”と”サービス利用者(資金調達希望者)”が契約を行う形態で、3社間とはそれにくわえて”売上先”とも契約を結ぶ形態です。
請求書買取サービスでは、ほぼすべての会社で2社間の契約形態に対応していますが、3社間には対応していない会社も結構あります。
3社間の契約を希望する場合は、その会社が3社間の契約に対応しているかを確認しましょう。
必要書類、提出方法(持込、郵送、FAX、メールなど)
請求書買取サービスを利用するためには、審査の段階で業者が依頼する必要書類を提出する必要があります。
主な必要書類には、「請求書」「身分証明書」「預金通帳」「登記簿謄本」「決算書」などがありますが、どの書類が審査に必要になるかは会社によって異なります。
書類を揃えている時間がない場合や、とにかく手間を減らしたい、といった場合には、必要書類が少ない会社を利用するようにしましょう。
面談の要否、やり方(対面、電話、web通話など)
請求書買取サービスでは、サービス利用者の信用力を確認するため面談が実施される場合があります。
従来は、請求書買取サービスの事務所を訪問して面談を実施する会社が多かったのですが、オンライン型の請求書買取サービスの台頭によって、そもそも面談が不要な会社や、電話やweb会議で面談が可能なケースも出てきています。
面談を受けに行く時間がない方や、遠方に住んでいて面談を受けるのが難しい場合は、面談不要な会社や、オンラインでの面談に対応している会社を選択すると良いでしょう。
請求書買取サービスとは【個人事業主、フリーランスも使えて仕組みも簡単】
ここで改めて請求書買取サービスとはどのような金融サービスなのか、改めて解説しておきましょう。
請求書買取サービスとは、法人や個人事業主などが保有している売掛金(請求書などで相手先に代金支払いを請求しているもの)を買い取って現金化するサービスです。(ファクタリングサービスとも呼ばれます。)
一般的にビジネスで相手先に請求書で代金支払いを請求した場合、すぐに支払いをしてもらうことはできず、実際に入金がされるのは数週間から数か月の時間が掛かります。
資金繰りに余裕がない中小企業や個人事業主、フリーランスなどの場合、入金がされるまでの数週間から数か月を待つのが難しい場合があるので、銀行融資などとは異なる形式の資金調達方法として、多くの中小企業や個人事業主に請求書買取サービスは利用されています。
<請求書買取サービス(ファクタリング)の仕組み>
<売掛金回収の流れを比較>
通常の売掛金回収の流れ | 請求書買取サービスを利用する時の流れ |
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請求書買取サービスのメリットデメリット
では事業の資金管理をする中で請求書買取サービスを利用することには、どのようなメリットデメリットがあるのでしょうか。
メリットデメリットをポイントごとに整理したのが以下になります。
<請求書買取サービスのメリット>
- 請求書の支払期限より前に現金化できる
- 売上先の倒産リスクを回避できる
- 自社の信用力が低くても資金調達ができる
- 資金調達までのスピードが早い
- 借金ではないので決算書の見栄えが悪くならない
<請求書買取サービスのデメリット>
- 審査や契約などに手間が掛かる
- 手数料が掛かる
- 売上先の信用力が低いと資金調達できないことがある
◎請求書の支払期限より前に現金化できる
通常、ビジネスで請求書を発行した場合、その支払期限は請求書発行日の数週間から数か月先になります。長いものでは半年以上先の振り込みとなるケースも少なくありません。
これが請求書買取サービスを利用することで、支払期日を待たずに現金化することが可能です。
中小企業や個人事業主などは、資金繰りに余裕がないことがほとんどだと思いますので、支払期日より先に現金化ができるのは大きなメリットです。
◎売上先の倒産リスクを回避できる
売上先に発行した請求書は、支払期限までに売上先が倒産してしまうと、ほとんどのケースで代金を回収することができなくなってしまいます。
しかし、請求書買取サービスでは通常、売上先の倒産リスクを請求書買取サービス業者が負担するため、請求書買取サービスを利用することで、売上先の倒産リスクを回避することができます。
◎自社の信用力が低くても資金調達ができる
銀行融資やビジネスローンといった資金調達はいわゆる借金の一つであるため、お金の貸し手が自社の信用力(業績、創業年数、事業内容など)を調査して、返済能力がある場合に限り、資金調達をすることが可能になります。
しかし、請求書買取サービスでは、審査される主な対象が自社ではなく売上先になるため、自社の信用力が低かったとしてもあまり問題にはなりません。
自社が創業間もなかったり、赤字決算が続いているなど、銀行融資を受けるのが難しいようなケースでは、請求書買取サービスは非常に有効な資金調達手段です。
一方で、売上先が個人や赤字でつぶれそうな会社といったケースでは、請求書買取サービスの審査で厳しくみられることになり、資金調達が難しいこともあります。
◎資金調達までのスピードが早い
銀行融資などの借金の場合は、自社に返済能力があるかを厳しく審査され、銀行内での稟議手続きも必要になるため、スムーズに進んだ場合でも資金調達までに2週間から1か月程度の時間が掛かります。
請求書買取サービスの場合には、審査のスピードは非常に早く、審査で使われる必要書類さえそろっていれば即日で現金化できる業者も少なくありません。
取引先への支払期日が迫っているなど、とにかく資金調達を急いでいる場合には、請求書買取サービスは非常に有効です。
◎借金ではないので決算書の見栄えが悪くならない
銀行融資はいわゆる借金であるため、会社の決算書に借金が記録され、決算書の見栄えが悪くなることがあります。
一方、請求書買取サービスは、単なる請求書の売却であって借金ではないため、決算書の見栄えが悪くなることがありません。
将来的に銀行融資を受けるために今は決算書を汚したくないといったケースや、公共サービスのコンペで仕事を受注するのに決算書の提出が必要になるなど、会社の財務内容の見栄えを気にする場合は、請求書買取サービスはとても役に立ちます。
×審査や契約などに手間が掛かる
銀行融資ほどではありませんが、請求書買取サービスの利用にも手間が掛かります。
どの請求書買取サービス会社を利用するか、から始まり、業者に問い合わせ、必要書類の提出、面談、審査、買取条件の精査、契約、振込など、それなりの手間が掛かります。
×手数料が掛かる
請求書買取サービスの利用には手数料が掛かり、例えば「100万円の請求書を買い取ってもらった場合、5%の手数料が差し引かれて95万円が入金される」といった具合に、本来の請求書の金額から手数料分を差し引かれた金額が請求書買取サービスで資金調達できる金額になります。
一般的に、請求書買取サービスの手数料は、銀行融資の金利手数料よりも高く設定されているため、自社の信用力や振込までの所要時間が問題なければ銀行融資の方を優先して使いましょう。
×売上先の信用力が低いと資金調達できないことがある
請求書買取サービスの利用審査では、自社の信用力がほとんど関係がない一方で、売上先の信用力が厳しくみられることになります。
売上先が大手企業の場合には特に問題ありませんが、売上先が個人であったり、業績が悪い中小企業などで、請求書の代金を本当に支払えるのか疑問が残るようなケースでは、請求書買取サービスを利用できないこともありえます。
まとめ:請求書買取サービスおすすめ3社【個人フリーランスOKで仕組みも簡単】
最後に記事の内容のまとめです。
たくさんある請求書買取サービスの中で、手数料が安かったり、所要時間が短い、必要書類が少ないなど、優先して見積もりを取りたい業者が以下の3社です。
<条件の良い請求書買取サービス>
サービス名 | Paytoday | QuQuMo(ククモ) | ベストファクター |
対象 | 法人、個人事業主 | 法人、個人事業主 | 法人、個人事業主 |
取扱金額 | 金額上限なし | 金額上限なし | 30万円~1億円 |
手数料 | 1%~9.5% | 1%~14.8% | 2%〜20% |
所要日数 | 最短即日 | 最短2時間~ | 最短1時間~ |
2社間 | 2社間のみ | 2社間、3社間 | 2社間のみ |
営業時間 | 平日 10:00-17:00 | 平日9:00~19:00 | 平日10:00〜19:00 |
拠点 | 東京 | 東京 | 東京、大阪 |
対応エリア | 全国 | 全国 | 全国 |
必要書類 |
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運営会社 | Dual Life Partners㈱ | ㈱アクティブサポート | ㈱アレシア |
特徴 |
| オンライン完結型 |
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その他の会社は、手数料が若干高かったり、必要書類がやや多いといったデメリットもありますが、請求書の買取条件は実際に見積もりを取ってみないとわかりませんので、必要に応じて相見積もりで利用すると良いと思います。
<その他の請求書買取サービス>
サービス名 | ウィット | エスコム | えんナビ | ファクタリングのTRY |
対象 | 法人、個人事業主 | 法人 | 法人、個人事業主 | 法人、個人事業主 |
取扱金額 | 下限なし~500万円 | 30万円~1億円 | 30万円~5000万円 | 制限なし |
手数料 | 5%~ | 1.5%~12% | 5%~ | 5%〜 |
所要日数 | 最短即日 | 最短即日~ | 最短即日 | 最短即日 |
2社間 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
3社間 | × | ◎ | × | × |
営業時間 | 平日9:00〜18:00 | 平日9:00〜19:00 | 24時間年中無休(電話・WEB) | 24時間年中無休(電話・WEB) |
拠点 | 東京、仙台、福岡 | 大阪 | 東京 | 東京 |
対応エリア | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 |
必要書類 |
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運営会社 | ㈱ウィット | ㈱エスコム | ㈱インターテック | ㈱SKO |
特徴 | オンライン完結型、小口特化 | FAX、メールでの書類提出可能 | 24時間365日対応 | 24時間電話がつながるホットライン |
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