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日本が破綻(デフォルト)しないは嘘!?5つのシナリオと可能性

日本が破綻(デフォルト)しないは嘘!?5つのシナリオと可能性

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モチタケ

転職、副業、投資を駆使して金融資産1億円に挑戦中。第二新卒で未経験職種への底辺転職を経験した後、スキルを蓄積して大手上場企業の内定を獲得してきたジョブホッパー。転職、副業、投資のノウハウや、日々の気づきなどを発信。東京都在住。

【保有資格】ファイナンシャルプランナー、税理士試験(法人税法)、日商簿記検定1級、TOEIC900

日本は先進国の中でも国の財政における国債依存度が高く、いつか破綻(デフォルト)するのではなかとずっと言われ続けてきました。

 

破綻するする詐欺ではありませんが、これまでずっと危ないと言われながらも日本が破綻せずにこれまで生き延びている理由はどこにあるのでしょうか。

 

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日本が破綻(デフォルト)しないは嘘!?5つのシナリオと可能性

日本の借金は増えている、増えていると言いますが、実際にはどうなのでしょうか。以下は財務省が公表している国債残高と金利の推移ですが、確認してみると本当にすごい勢いで増えていっていますね。

出典:財務省-財政に関する資料(令和2年度)

 

個人であれば自己破産まっしぐらの勢いで借金が増えているわけですが、国が個人と異なるのは国は金利水準をコントロールする力を持っているということです。

 

金利水準をコントロールできる国では、マイナス金利政策を導入することによって金利を最小限に抑え、借金がなるべく増えないようにコントロールしているんですね。このマイナス金利の導入も日本が破綻しない要因の一つになっています。

 

日本は世界最大の対外純資産国

日本が借金まみれなのに破綻しない最大の理由は、日本が世界最大の対外純資産を持っていることにあります。

 

対外純資産とは、日本が海外に保有している資産から負債を差し引いたものを言います。海外に保有している資産が多ければ対外純資産は大きくなり、海外からの負債が多ければ対外純資産はマイナスになります。

 

↓対外純資産のイメージ↓

対外純資産

 

以下は財務省が公表している日本の対外純資産の金額です。これを見てみると、日本が直接投資、証券投資、外貨準備を通じて、相当な額の対外純資産を保有していることがわかります。

 

<日本の対外純資産(2019年末)>

資産負債差引 純資産
直接投資202,83333,871168,962
証券投資503,134396,302106,832
金融派生商品34,30033,304996
その他投資212,941269,728-56,787
外貨準備144,521144,521
合計1,097,731733,206364,525

単位:10億円

出典:令和元年末現在本邦対外資産負債残高の概要

 

 

日本の対外純資産の額だけみても、規模が桁違いすぎて多いのか少ないのかわからないという人も多いと思います。ということで、日本の対外純資産を主要先進国と比較してみましょう。

 

そうすると実は日本の対外純資産は世界各国の中で最大規模となっていることがわかります。

 

<主要国の対外純資産>

主要国の対外純資産

出典:令和元年末現在本邦対外資産負債残高の概要

 

意外にも世界最強国家のアメリカは対外純資産は大きくマイナスなんですね。これには驚かれる方も多いのではないでしょうか。

 

実は日本の対外純資産の圧倒的な大きさが日本が破綻(デフォルト)しない最大の理由になっています。その背景を日本が破綻するときにたどると思われるシナリオとともに見てみましょう。

 

日本が破綻(デフォルト)するまでのシナリオ

日本がもし破綻するとしても今日明日に急に破綻するということはありません。国会という超巨大な組織が破綻するまでには、それなりのシナリオ・ストーリーを経て破綻することになります。

 

では予想されるシナリオを見ていきましょう。

 

 

①日本が危ない→日本国債が売られ金利が上昇→投資家が日本国債を買う→破綻を免れる

日本国家が破綻に向けて進んでいくと日本の信用力が下がり、日本の国債を買おうとする人が減っていきます。日本国債は日本という国へのお金の借用書なので、日本からお金が返ってこないかもしれないとなれば、国債が売れなくなっていくのです。

 

国債を買おうとする人が減って、国債の値段が下がると国債の利回りが上がります。これまで、額面100万円の国債(満期になると100万円が返ってくる債券)が99万円で売買されていたとすると、その時受け取れる利息は1万円ですが、国債が90万円に値下がりすれば10万円分の利息がもらえることになるので、利回りが上がったと考えることができます。

 

<債券価格と利回り>

・99万円で債券を買い、100万円が返ってくる。利息は1万円(利回りは約1%)

・90万円で債券を買い、100万円が返ってくる。利息は10万円。(利回りは約10%)

→ 債券の価格が下がると、債券の利回りが上がり、投資する魅力が上がる

 

今のところ日本国債はマイナス金利政策の影響もあって利回りが非常に低いので、日本の投資家の多くは日本国債より相対的に利回りの高い海外の国債を買っています。

 

それが、日本の国債でも高い利回りを取れるということになれば、多くの日本投資家が日本国債を買うようになります。外貨で運用する外国債券は為替リスクを負うのに対し、日本円であれば為替リスクを負う必要もありません。

 

日本国債が売れなくなってきて利回りが上がると、(主に日本の)投資家による日本国債の買いが入ることが、日本破綻の1つ目の防波堤になっています。

 

 

②更に日本国債が売られる→日銀がお金を刷って日本国債を買う→破綻を免れる

日本国債が多くの投資家に買われなくなったとしても、現在の日本の政策では日銀が日本国債を購入することができます。

 

日銀は日本円を刷る能力を持っているので、究極的に言えば、円を無尽蔵に発行して、いくらでも国債を買い取ることができます。日銀はこの強力な資金力で当面、日本国債を買い支えることでしょう。

 

③日銀が国債を買い続ける→インフレが起こり借金の価値が下がる→破綻を免れる

日銀が国債の購入を続けていくと世の中に出回る日本円の量が増えていき、次第にインフレが起きていきます。インフレとはモノやサービスの値段が上がり、反対に通貨の価値が下がる現象を言います。

 

世の中のモノやサービスの量は変わらないにもかかわらず、ひたすらお金を刷って国債を買い、世の中に日本円をばらまき続ければ、相対的にモノやサービスの価格が上がり、お金の価値は下がります。需要と供給という面から考えれば、供給が不足しているものは価値が上がり、供給過剰なものは価値が下がるのです。

 

こうしてインフレが起こっていくと日本の借金の価値が下がっていきます。どういうことか例を挙げてみてみましょう。

 

あなたが今、1000万円の住宅ローンを借りたとして、現時点の物価がおにぎり1個100円だとします。現時点の住宅ローンの価値は、おにぎり10万個分です。1年後にインフレで物価が上昇し、おにぎり1個200円になったとすると、住宅ローンの価値は、おにぎり5万個分に下がります。

 

 

<インフレで物価が上がると借金の価値を下げることができる(イメージ)>

・X1年、あなたは住宅ローン1000万円を借りた

・X1年の物価はおにぎり1個100円

・X1年の住宅ローン1000万円は、おにぎり10万個分

・X2年にインフレで物価が上がり、おにぎり1個が200円になった

・X2年の住宅ローン1000万円は、おにぎり5万個分に下がった

 

 

これを国の借金とインフレで考えてみると、国の借金がこれまでおにぎり10兆個分だったとして、日銀がお金を大量に刷ってインフレを起こして通貨の価値を下げれば、国の借金をおにぎり5兆個分や1兆個分とかに目減りさせることができるんですね。

 

このように世の中にお金をばらまいてインフレを起こすことで、国としては借金の実質的な価値を縮小させ、破綻を免れることができるわけです。

 

 

④日本が危なくなると円が売られて為替レートが円安に→日本企業が儲かり税収が上がる

日本の投資家や日銀が日本国債を買い支えても、なお日本国債が売られ続けるような状態になると、日本が危ないと見た海外の投資家が次々に円を売り始めます。そうすると日本円が暴落をはじめ、海外の通貨との為替レートが急激に円安に進んでいきます。

 

ここで日本の産業構造を考えてみると、日本は自動車産業を中心に海外に商品を輸出する輸出型の企業が強い構造になっています。日本の信用不安により為替レートが暴落して円安が進むと、日本の輸出企業の国際競争力が高まり、日本企業が莫大な利益を上げるようになります。

 

企業の経営成績の向上は、日本経済にとってはプラスの影響になります。企業が稼いだ利益から徴収する法人税が増え、従業員の給料が増えれば個人から徴収する所得税も増えるので、日本財政の健全化が進みます。

 

日本の破綻リスクが顕在化して円安が進むと、産業構造的に日本経済が好転して日本の破綻を防ぐことになります。

 

 

⑤更に為替レートが暴落すると、対外純資産の円建時価が急騰→対外資産を使って借金を返済

日本に危機が訪れて為替レートが急激に円安になると、日本が保有している世界最大規模の対外純資産の円建の価値が急騰します。海外の資産は基本的に外貨建で保有しているので、為替レートが円安になると、円建での資産価値が高くなります。

 

例えば、海外にドル建ての資産を100ドル持っていた時に、為替レートが100円/1ドルならこの資産の円建の価格は1万円です。ここで為替レートが2000円/1ドルに急落すれば、この資産の円建の価格は20万円に急騰します。外貨建の資産を持っている場合には、為替レートの円安は有利に働くんですね。

 

海外資産を持ってる人は円安が有利!

 

このように、日本円の為替レートが急激に円安に振れることがあれば、日本が持つ膨大な対外純資産の円建価格が急騰します。すると日本は海外に持つ資産を売却して、借金返済に充てることで破綻を防ぐことができます。

 

 

日本が破綻するまでにはいくつもの防波堤がある

ここまで日本が破綻するまでに想定されるシナリオを見てきましたが、日本が破綻をするためには、何重もの強固な防波堤がすべて決壊しないとデフォルトは起こりません。

 

しかしながら、日本の借金は増え続けているのは事実で、毎年の財政の赤字は確実に日本の状態を悪くしていきます。

 

これから日本の企業の国際競争力が下落して外貨を稼げなくなったり、税率が高い日本を出ていく企業が出ていくと日本の破綻リスクは急激に高まります。当面は破綻しないであろう日本ですが、油断はできないステージにはすでに入っていると言えるでしょう。

 

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