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電通の配当金権利確定日と株価推移【株主優待と配当利回り】

電通の配当金権利確定日と株価推移【株主優待と配当利回り】

本記事シリーズ「株式投資の銘柄分析」では、上場企業・個別銘柄の株価推移、株主優待、配当利回り、今後の予想見通しなどの分析情報をまとめて配信しています。記事の作成に当たっては、筆者の企業財務・経営管理領域での10年以上の勤務経験と、フィナンシャルプランナーの最上位資格であるCFPのノウハウを生かして作成しています。

当ブログでは株式の長期保有により短期的な価格変動のリスクを回避しつつ、株主優待や配当金で長期安定的なリターンを得る投資戦略をおすすめしています。長期投資でリターンを得るためにはその企業の事業内容や将来性をよく理解して、購入後も株主優待や継続した配当収入が期待できる銘柄を狙いましょう。また、他の銘柄の分析記事については、【記事一覧】株式投資の銘柄分析にまとめてありますので、あわせてご覧ください。

 

電通の配当金権利確定日と株価推移【株主優待と配当利回り】

まずは電通の株価の推移と、株を購入した場合の利益の目安となる株主総利回りを見てみましょう。

株価については、単純な年度末の終値と、長期投資の際に参考になる配当込の終値をグラフ化しています。

また、株主総利回りは当初の株価を基準として、各年度に【配当+株価上昇】でどれだけの収益が得られるかを率にしたものです。

 

<電通の株価推移チャート(配当込)と株主総利回り>

電通の株価推移チャート(配当込)と株主総利回り

 

電通の直近の株価と買付情報は以下の通りです。購入は100株単位になりますので、電通の株式の購入には現時点で約20万円が必要です。

 

<電通の直近の株価と買付情報>

上場市場東証第一部
証券コード4324
業種サービス業
株価1,988
単元株数100
最低買付価格198,800

※2020年4月14日時点

 

電通の株価と買い時【PERとPBRの推移チャート】

電通の株価が割安か割高かの判定に役立つ、PERとPBRの推移をグラフにまとめました。

 

<電通のPER・PBRの推移チャート>

電通のPER・PBRの推移チャート

 

PERとは株価収益率(Price Earnings Ratio)のことをいい、株価が一株当たり利益の何倍になっているかを表しています。例えば、一株当たり利益が100円の会社の株価が1000円であればPERは1000円÷100円=10倍となります。

また、PBRとは株価純資産倍率(Price Book-value  Ratio)のことをいい、株価が一株当たり純資産額の何倍になっているかを表しています。例えば、一株当たり純資産額が1000円の会社の株価が1000円であればPBRは1000円÷1000円=1倍となります。

このPERやPBRをいろいろな銘柄と比較することで、その銘柄の株価が割安か割高か判断することができます。

 

<電通の株価の割安・割高の目安(直近)>

株価1,988
一株当たり利益-288※19年12月期
一株当たり純資産3,523※19年12月期
PER-6.9
PBR0.6

※2020年4月14日時点

 

<電通のPER、PBRの比較>

PERPBR
大型株平均(加重平均)12.41.120年3月末時点
サービス業 業界平均22.71.220年3月末時点
電通-6.90.6

 

配当金の権利確定日と配当利回り推移【いつ、いくら貰える?】

電通の配当金と配当利回りの推移は以下のようになっています。

 

<電通の一株当たりの配当金と配当利回り>

2015/12期2016/12期2017/12期2018/12期2019/12期
中間配当35.0040.0045.0045.0047.50
期末配当40.0045.0045.0045.0047.50
配当金 合計75.0085.0090.0090.0095.00
配当利回り3.8%4.3%4.5%4.5%4.8%

電通 有価証券報告書(2019年12月期決算)を元に筆者作成

※2020年4月14日時点

 

<配当金の権利確定日>

中間配当 ・・・ 6月末日

期末配当 ・・・ 12月末日

 

電通の配当金を受け取るためには、6月末、12月末時点でそれぞれ株主である必要がありますので、その2営業日前までに株式の購入を済ませましょう。

 

参考:電通HP-配当金情報

 

電通の配当性向の推移【利益を配当金にまわす割合】

電通の配当性向の推移は以下の通りです。

 

<電通の配当性向の推移>

2015/12期2016/12期2017/12期2018/12期2019/12期
一株配当金75.0085.0090.0090.0095.00
一株利益(単体)187.30322.52224.82336.44207.49
配当性向(単体)40.0%26.4%40.0%26.8%45.8%
一株利益(連結)254.05292.85373.11320.39-287.92
配当性向(連結)29.5%29.0%24.1%28.1%-33.0%

電通 有価証券報告書(2019年12月期決算)を元に筆者作成

 

配当性向とは、企業がその年に稼いだ利益(当期純利益)のうち、どれだけの割合を配当金として株主に支払ったかをパーセンテージで表した指標です。配当性向は以下の計算式で算出できます。

 

【配当性向の計算式】

配当性向 = 1株当たり配当金 / 一株当たり当期純利益 × 100

 

例えば、ある年の一株当たり当期純利益が100円だった企業が、一株当たり20円の配当金を株主に支払った場合には、配当性向は20%になります。

 

配当性向は高い企業ほどたくさん配当金が貰えるので一見すると優良な企業に思えるかもしれませんが必ずしもそうではありません。配当金として株主にお金を払うと、 ”企業の財産が減る”→”株価が下がる” という流れが起きるので、実際には配当性向が高いか低いかは企業の良し悪しとあまり関係ありません。しかし、配当を多く支払う企業の株は、個人投資家を中心に人気があるため、買われやすいという一面もあります。

 

電通の株主優待の内容と権利確定日【いつ、何が貰える?】

電通では2019年時点で株主優待は行っていません。今後の情報に期待しましょう。

 

参考:ヤフーファイナンス-電通-株主優待情報

 

 

株主優待や配当金などを得ながらの長期投資で資産形成をしていくためには、株の仕組みを勉強したり、日々の経済情勢に興味を持って情報収集を続けることが大切です。また、株の勉強はまさに私たちが生活している資本主義社会の仕組みやビジネスについて学ぶことでもあるので、株式投資で学んだ知識は本業でも何らかの形で生きてくるのが面白いところですね。株の勉強で使うのにおすすめの本をいくつかご紹介しますので、気になるものがあれば手に取ってみてください。

 



 

電通の会社概要【事業内容、決算月、売上、従業員数】

電通への投資を検討する場合には、会社の事業内容や業績等を理解しておくと今後の見通しを考える上で役に立ちます。

電通は1906年に設立された日本最大の広告代理店です。電通は日本企業トップレベルの平均年収である一方で猛烈な働き方をする会社としても知られ、2015年には新入女性社員の過労死事件もありました。広告業は他社の宣伝活動に従事しており電通自体が表に出ることは少ないため、一般消費者にとっては謎が多い企業でもあります。

 

<電通の会社概要>

会社名:電通株式会社

英語表記:DENTSU INC.

設立:1906年

本社所在地:東京都港区東新橋1−8−1

業種:サービス業

事業内容:広告、マーケティングサービス、コンテンツビジネス等

決算月:12月

連結売上高: 1,018,512百万円(2019年3月期)

連結従業員数:  62,608人(2019年3月期)

株式上場:東証第一部(2001年上場)

公式HP:

株式会社電通 公式企業サイト
電通のウェブサイト。会社情報、採用情報、IR情報などをご覧頂けます。

 

電通の決算情報【株価推移と配当金は業績次第】

株式投資では今後の株価や、配当金額の見通しの検討材料として決算情報を見ることが重要になります。安定した利益を出している企業は株価が上がりやすく、配当金を出す余力も多く持っています。

また、自己資本比率が高い企業は不況になっても倒産リスクが低いのでせっかく購入した株が、倒産により紙切れになってしまうリスクも低いです。

 

直近3事業年度の業績

電通の直近3事業年度の業績は以下の通りです。

決算期17年12月期18年12月期19年12月期
会計基準IFRSIFRSIFRS
売上高(百万円)928,8411,018,5121,047,881
営業利益(百万円)137,392111,638-3,358
営業利益率14.8%11.0%-0.3%
経常利益(百万円)149,662148,751-42,769
経常利益率16.1%14.6%-4.1%
当期利益(百万円)105,47890,316-80,893
利益率11.4%8.9%-7.7%
総資産3,562,8573,638,4883,795,729
自己資本1,093,2111,047,620974,977
自己資本比率30.7%28.8%25.7%

電通 有価証券報告書(2019年12月期決算)を元に筆者作成

 

会社の業績の見方についてはこちらの記事で解説しています。決算情報の閲覧に不慣れな方がいらっしゃいましたらご参考にしてください。

企業の利益 5種類一覧【営業利益、経常利益など株式会社の損益計算書会計】
会社に関わる5種類の利益のまとめ。5種類の利益(売上総利益、営業利益、経常利益、税引前利益、当期純利益)の違いを簡単に、かつ、わかりやすく解説。営業利益と経常利益の違いが分かると、経済ニュースに対する理解が深まり、ビジネス力もアップ!

 

電通の業績推移【売上推移と利益】

電通の売上高と利益は以下のように推移しています。

 

<電通の売上高と利益の推移チャート>

電通の売上高と利益の推移チャート

単位:百万円

 

電通の海外売上比率【海外進出は業績UPのカギ】

投資先となる銘柄の将来性を判断する場合には、海外売上比率を見ることが一つの手段となります。日本は今後も少子高齢化が進むことは確実ですので、海外市場を開拓している企業は確実に有利になります。

 

<電通の海外売上比率と地域別売上比率チャート>

電通の海外売上比率と地域別売上比率チャート

 

<電通の海外売上比率と地域別売上高>

決算期18年12月期19年12月期
日本430,292454,002
米州238,669258,899
欧州・中東・アフリカ233,300234,880
アジア・太平洋128,170110,280
1,030,4311,058,061
国内売上比率41.8%42.9%
海外売上比率58.2%57.1%

単位:百万円

電通 有価証券報告書(2019年12月期決算)を元に筆者作成

 

電通の事業内容と売上比率【株価、配当金の見通しのヒント】

企業が行っている様々な事業を内容ごとに区分したものをセグメントと言います。投資をする会社の事業を理解するためには、セグメントごとにどのような事業を行っているかを見ることが参考になります。

 

電通では以下のセグメント区分で事業を展開しています。

・国内事業

・海外事業

 

セグメントごとの売上高と利益は以下のようになっています。

 

<電通のセグメント別売上高と利益>

電通のセグメント別売上高と利益

 

それではここからは、各セグメントごとの事業内容、業績について見ていきましょう。

 

国内事業の事業内容、売上業績、従業員数

<主要サービス>

広告業、情報サービス業、その他(ビルの賃貸管理、不動産の売買。仲介、損保代理店業等)

 

<主要会社>

広告業:電通東日本、電通西日本、電通九州、電通北海道、電通名鉄コミュニケーションズ、ザ・ゴール、電通アドギア、電通デジタル、電通ライブ、電通テック、電通ダイレクトマーケティング、CARTA HOLDINGS

情報サービス:電通国際情報サービス

その他:電通ワークス

 

<業績情報>

決算期18年12月期19年12月期
収益430,292454,002
セグメント利益80,26872,488
セグメント利益率18.7%16.0%
従業員数(人)18,53919,842
売上高構成比42.2%43.3%
従業員数構成比29.6%29.9%
一人当たり売上高23.222.9
一人当たり営業利益4.33.7

単位:百万円

 

海外事業の事業内容、売上業績、従業員数

<主要サービス>

広告業、マーケティングサービス

 

<主要会社>

Dentsu Aegis Network Ltd.、Dentus Aegis London Ltd.、Aegis International Ltd、Portman Square US Holdings Ltd、Portman Square US Holdings Ltd.、Aegis Group Participations Ltd.、Aegis Triton Ltd.

 

<業績情報>

決算期18年12月期19年12月期
収益600,140604,061
セグメント利益72,96368,361
セグメント利益率12.2%11.3%
従業員数(人)44,06946,558
売上高構成比58.9%57.6%
従業員数構成比70.4%70.1%
一人当たり売上高13.613.0
一人当たり営業利益1.71.5

単位:百万円

 

電通の競合会社【広告業界の競合他社】

電通の競合会社となる広告業界の競合他社には以下のような会社があります。

 

<国内>

・博報堂

・ADK(アサツーディ・ケイ)

 

<海外>

・WPP(イギリス)

・オムニコム・グループ(米国)

・ピュブリシスグループ(フランス)

・インターパブリックグループ(米国)

 

電通の格付けと財務状況【株価と配当金見通しのヒント】

格付けとは格付け会社と呼ばれる会社その会社の信用力を評価してランク付けをしたもののことを言います。信用力とはその会社が債券を発行してお金を借りた場合に、そのお金をきちんと返せるかどうかのことを言います。つまり、格付けが高い会社は財務内容が良好で経営状態が安定していると見ることができます。

国内の代表的な格付け機関である格付投資情報センター(R&I)の発行体格付けで電通の格付けを見てみましょう。

 

<企業ごとの発行体格付け>

AAA
AA電通、花王、伊藤忠商事、東京エレクトロン、三菱地所、三菱商事、富士フイルム、三井物産、ホンダ、信越化学工業、キヤノン、三菱電機、KDDI、東日本旅客鉄道、日立製作所、旭化成、味の素、アステラス製薬
A住友商事、丸紅、みずほFG、ソニー、富士通、武田薬品工業、ソフトバンク、日産自動車、パナソニック、オリックス、日本航空、イオン、野村證券、いすゞ自動車
BBBアコム、商船三井、古川電気工業、沖電気工業
BBシャープ、アイフル、日本板硝子
B
CCC
CC
D

※2019年12月時点

 

<参考:格付け定義>

AAA信用力は最も高く、多くの優れた要素がある。
AA信用力は極めて高く、優れた要素がある。
A信用力は高く、部分的に優れた要素がある。
BBB信用力は十分であるが、将来環境が大きく変化する場合、注意すべき要素がある。
BB信用力は当面問題ないが、将来環境が変化する場合、十分注意すべき要素がある。
B信用力に問題があり、絶えず注意すべき要素がある。
CCC信用力に重大な問題があり、金融債務が不履行に陥る懸念が強い。
CC発行体のすべての金融債務が不履行に陥る懸念が強い。
D発行体のすべての金融債務が不履行に陥っているとR&Iが判断する格付。

 

電通の歴史と沿革、ニュース

年月内容
1901年日本広告株式会社として創業
1906年株式会社日本電報通信社を設立
1907年株式会社日本電報通信社に日本広告株式会社が合併
1955年商号を株式会社電通に変更
1975年電通国際情報サービスを設立
2016年監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行
2019年電通と電通デジタルがAIを使って自動的で広告を作成するシステム「アドバンスト・クリエーティブ・メーカー」を事業化。
2019年電通と電通デジタルがIT、AIにより効果的なテレビCMを予測するサービス「ブランド・リフト・チェッカー」を開始。

 

まとめ 電通の配当金権利確定日と株価推移【株主優待と配当利回り】

ここまで電通の株価推移、株主優待、配当利回り、今後の予想見通しについて書いてきました。株式投資で長期保有の銘柄を選ぶ際には、企業研究をしっかり行い割安かつ成長の見込める銘柄を選定しましょう。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。他の記事でも有益情報を発信していますので、ぜひ覗いてみてください。

 

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