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パナソニックの株価推移と株主優待・配当利回りまとめ |今後の予想見通しと買い時

パナソニックの株価推移と株主優待・配当利回りまとめ |今後の予想見通しと買い時

本記事シリーズ「株式投資の銘柄分析」では、上場企業・個別銘柄の株価推移、株主優待、配当利回り、今後の予想見通しなどの分析情報をまとめて配信しています。記事の作成に当たっては、筆者の企業財務・経営管理領域での10年以上の勤務経験と、フィナンシャルプランナーの最上位資格であるCFPのノウハウを生かして作成しています。

当ブログでは株式の長期保有により短期的な価格変動のリスクを回避しつつ、株主優待や配当金で長期安定的なリターンを得る投資戦略をおすすめしています。長期投資でリターンを得るためにはその企業の事業内容や将来性をよく理解して、購入後も株主優待や継続した配当収入が期待できる銘柄を狙いましょう。また、他の銘柄の分析記事については、【記事一覧】株式投資の銘柄分析にまとめてありますので、あわせてご覧ください。

 

パナソニックの株価推移チャートと株主優待・配当利回り【今後の予想見通しと買い時】

まずはパナソニックの株価の推移と、株を購入した場合の利益の目安となる株主総利回りを見てみましょう。

株価については、単純な年度末の終値と、長期投資の際に参考になる配当込の終値をグラフ化しています。

また、株主総利回りは当初の株価を基準として、各年度に【配当+株価上昇】でどれだけの収益が得られるかを率にしたものです。

 

<パナソニックの株価推移(配当込)と株主総利回り>

パナソニックの株価推移(配当込)と株主総利回り

 

パナソニックの直近の株価と買付情報は以下の通りです。購入は100株単位になりますので、パナソニックの株式の購入には現時点で約8万円が必要です。

 

<パナソニックの直近の株価と買付情報>

上場市場東証第一部
証券コード6752
業種電気機器
株価770
単元株数100
最低買付価格77,000

2020年3月13日時点

 

パナソニックの株価と買い時【PERとPBRの推移チャート】

パナソニックの株価が割安か割高かの判定に役立つ、PERとPBRの推移をグラフにまとめました。

 

<パナソニックのPER・PBRの推移>

パナソニックのPER・PBRの推移

 

PERとは株価収益率(Price Earnings Ratio)のことをいい、株価が一株当たり利益の何倍になっているかを表しています。例えば、一株当たり利益が100円の会社の株価が1000円であればPERは1000円÷100円=10倍となります。

また、PBRとは株価純資産倍率(Price Book-value  Ratio)のことをいい、株価が一株当たり純資産額の何倍になっているかを表しています。例えば、一株当たり純資産額が1000円の会社の株価が1000円であればPBRは1000円÷1000円=1倍となります。

このPERやPBRをいろいろな銘柄と比較することで、その銘柄の株価が割安か割高か判断することができます。

 

<パナソニックの株価の割安・割高の目安(直近)>

株価770
一株当たり利益122※19年3月期
一株当たり純資産820※19年3月期
PER6.3
PBR0.9

2020年3月13日時点

 

<パナソニックのPER、PBRの比較>

PERPBR
大型株平均(加重平均)13.31.120年2月末時点
電気機器 業界平均16.91.720年2月末時点
パナソニック6.30.9

 

配当金の権利確定日と配当利回り推移【いつ、いくら貰える?】

パナソニックの配当金利回りは以下のようになっています。

 

<パナソニックの一株当たりの配当金と配当利回り>

2015/3期2016/3期2017/3期2018/3期2019/3期
中間配当8.0010.0010.0010.0015.00
期末配当10.0015.0015.0020.0015.00
配当金 合計18.0025.0025.0030.0030.00
配当利回り2.3%3.2%3.2%3.9%3.9%
一株利益(単体)3.581.60190.9775.4859.64
配当性向(単体)502.8%1562.5%13.1%39.7%50.3%
一株利益(連結)77.6771.3064.33101.20121.83
配当性向(連結)23.2%2.2%296.9%74.6%49.0%

パナソニック 有価証券報告書(2019年3月決算)を元に筆者作成 ※2020年3月13日時点

 

<配当金の権利確定日>

中間配当 ・・・ 9月末日

期末配当 ・・・ 3月末日

 

パナソニックの配当金を受け取るためには、9月末、3月末時点でそれぞれ株主である必要がありますので、その2営業日前までに株式の購入を済ませましょう。

 

パナソニックの株主優待の内容と権利確定日【いつ、何が貰える?】

パナソニックでは2019年時点で株主優待は行っていません。今後の情報に期待しましょう。

 

参考情報:

ヤフーファイナンス-パナソニック-株主優待情報

 

 

株主優待や配当金などを得ながらの長期投資で資産形成をしていくためには、株の仕組みを勉強したり、日々の経済情勢に興味を持って情報収集を続けることが大切です。また、株の勉強はまさに私たちが生活している資本主義社会の仕組みやビジネスについて学ぶことでもあるので、株式投資で学んだ知識は本業でも何らかの形で生きてくるのが面白いところですね。株の勉強で使うのにおすすめの本をいくつかご紹介しますので、気になるものがあれば手に取ってみてください。

 



 

パナソニックの会社概要【事業内容、決算月、売上、従業員数】

パナソニックへの投資を検討する場合には、会社の事業内容や業績等を理解しておくと今後の見通しを考える上で役に立ちます。

パナソニックは1935年創業の国内大手電機メーカーで、松下幸之助によって創業されました。社名のパナソニックは、ギリシャ語で「すべて」を意味する「PAN」と、英語で「音」を意味する「SONIC」に由来しています。

 

<パナソニックの会社概要>

会社名:パナソニック株式会社

英語表記:Panasonic Corporation

設立:1937年

本社所在地:大阪府門真市

業種:電気機器

事業内容:白物家電、住宅設備、車載設備等の製造販売

グループ売上高:3,951,937百万円(2019年3月期)

グループ従業員数: 195,056人(2019年3月期)

株式上場:東証第一部(1949年上場)

会社HP:https://www.panasonic.com/jp/home.html

 

パナソニックの決算情報【株価推移と配当金は業績次第】

株式投資では今後の株価や、配当金額の見通しの検討材料として決算情報を見ることが重要になります。安定した利益を出している企業は株価が上がりやすく、配当金を出す余力も多く持っています。

また、自己資本比率が高い企業は不況になっても倒産リスクが低いのでせっかく購入した株が、倒産により紙切れになってしまうリスクも低いです。

 

直近3事業年度の業績

パナソニックの直近3事業年度の業績は以下の通りです。

決算期2017年3月期2018年3月期2019年3月期
会計基準IFRSIFRSIFRS
売上高7,343,7077,982,1648,002,733
営業利益276,784380,539411,498
営業利益率3.8%4.8%5.1%
経常利益275,066378,590416,456
経常利益率3.7%4.7%0.1%
当期利益149,360236,040284,149
利益率2.0%3.0%3.6%
自己資本比率26.3%27.1%31.8%

単位:百万円

パナソニック有価証券報告書(2019年3月決算)を元に筆者作成

 

会社の業績の見方についてはこちらの記事で解説しています。決算情報の閲覧に不慣れな方がいらっしゃいましたらご参考にしてください。

企業の利益 5種類一覧【営業利益、経常利益など株式会社の損益計算書会計】
会社に関わる5種類の利益のまとめ。5種類の利益(売上総利益、営業利益、経常利益、税引前利益、当期純利益)の違いを簡単に、かつ、わかりやすく解説。営業利益と経常利益の違いが分かると、経済ニュースに対する理解が深まり、ビジネス力もアップ!

 

パナソニックの売上高と営業利益の推移

パナソニックの売上高と営業利益は以下のように推移しています。

 

<パナソニックの売上高と営業利益の推移>

パナソニックの売上高と営業利益の推移

単位:百万円

 

パナソニックの海外売上比率【海外進出は業績UPのカギ】

投資先となる銘柄の将来性を判断する場合には、海外売上比率を見ることが一つの手段となります。日本は今後も少子高齢化が進むことは確実ですので、海外市場を開拓している企業は確実に有利になります。

 

<パナソニックの地域別売上高構成比>

パナソニックの地域別売上比率

 

<パナソニックの海外売上比率と地域別売上高>

決算期2019年3月期
日本3,716,555
米国1,529,803
欧州807,261
アジア・太平洋・中国他1,949,114
8,002,733
国内売上比率46.4%
海外売上比率53.6%

単位:百万円

パナソニック有価証券報告書(2019年3月決算)を元に筆者作成

 

セグメント情報【事業内容と業績の分析】

セグメントとは企業が行っている事業の区分のことを言います。投資をする会社の事業を理解するためには、セグメントごとにどのような事業を行っているかを見ることが参考になります。

 

パナソニックでは以下の4つのセグメントで事業を展開しています。

・アプライアンス

・エコソリューションズ

・コネクテッドソリューションズ

・オートモーティブ&インダストリアルシステムズ

 

セグメントごとの売上高と営業利益は以下のようになっています。

 

<パナソニックのセグメント別売上高と営業利益>

パナソニックのセグメント別売上高と営業利益

 

それではここからは、各セグメントごとの事業内容、業績について見ていきましょう。

 

アプライアンスの事業内容、売上業績、従業員数

<主要製品>

ルームエアコン、大型空調、テレビ、デジタルカメラ、ビデオ機器、オーディオ機器、洗濯機、冷蔵庫、掃除機、電子レンジ、美・理容器具 等

 

<主要会社>

パナソニック(製造・販売)、パナソニックコンシューマーマーケティング(販売)、パナソニックノースアメリカ(販売)、パナソニックマーケティングヨーロッパ(販売)、パナソニックアジアパシフィック(販売)、パナソニックチャイナ(販売)、パナソニックAPエアコン広州(製造)

 

<業績情報>

決算期2018年3月期2019年3月期
売上高(百万円)2,784,2322,750,553
営業利益(百万円)107,78585,852
営業利益率3.9%3.1%
従業員数(人)64,03769,821
一人当たり売上高(百万円)43.539.4
一人当たり営業利益(百万円)1.71.2

単位:百万円

 

<競合会社>

・キヤノン(デジタルカメラ)

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・ソニー(デジタルカメラ、ビデオ機器、オーディオ機器)

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・ニコン(デジタルカメラ)

・ダイキン(空調装置)

・日立製作所(家電全般)

・三菱電機(家電全般)

・シャープ(家電全般)

 

エコソリューションズの事業内容、売上業績、従業員数

<主要製品>

照明器具、ランプ、配線器具、太陽光発電システム、水回り設備、内装建材、外装建材、空気清浄機、戸建住宅、集合住宅、リフォーム 等

 

<主要会社>

パナソニック(製造・販売)、パナソニックコンシューマーマーケティング(販売)、パナソニックノースアメリカ(販売)、パナソニックマーケティングヨーロッパ(販売)、パナソニックアジアパシフィック(販売)、パナソニックチャイナ(販売)、パナソニックエコシステムズ(製造)、パナソニックホームズ(製造)

 

<業績情報>

決算期2018年3月期2019年3月期
売上高(百万円)1,957,3962,036,054
営業利益(百万円)81,22164,640
営業利益率4.1%3.2%
従業員数(人)51,09556,913
一人当たり売上高38.335.8
一人当たり営業利益1.61.1

単位:百万円

 

コネクテッドソリューションズの事業内容、売上業績、従業員数

<主要製品>

航空機内エンターテインメント、システム・通信サービス、電子部品実装システム、溶接機、プロジェクター、業務用カメラシステム、パソコン・タブレット、監視・防犯カメラ 等

 

<主要会社>

パナソニック(製造・販売)、パナソニックコンシューマーマーケティング(販売)、パナソニックノースアメリカ(販売)、パナソニックマーケティングヨーロッパ(販売)、パナソニックアジアパシフィック(販売)、パナソニックチャイナ(販売)、パナソニックシステムソリューションズジャパン(製造)、パナソニックスマートファクトリーソリューションズ(製造)、パナソニックアビオニクス(製造)

 

<業績情報>

決算期2018年3月期2019年3月期
売上高(百万円)1,110,4081,127,670
営業利益(百万円)103,58694,383
営業利益率9.3%8.4%
従業員数(人)31,54928,333
一人当たり売上高35.239.8
一人当たり営業利益3.33.3

単位:百万円

 

オートモーティブ&インダストリアルシステムズの事業内容、売上業績、従業員数

<主要製品>

車載インフォテインメントシステム、自動車用ミラー。乾電池、小型リチウムイオン電池、車載電池、制御装置、モーター、半導体、電子部品、電子材料 等

 

<主要会社>

パナソニック(製造・販売)、パナソニックコンシューマーマーケティング(販売)、パナソニックノースアメリカ(販売)、パナソニックマーケティングヨーロッパ(販売)、パナソニックアジアパシフィック(販売)、パナソニックチャイナ(販売)、パナソニックセミコンダクターソリューションズ(製造)、パナソニック液晶ディスプレイ(製造)

 

<業績情報>

決算期2018年3月期2019年3月期
売上高(百万円)2,803,9082,983,106
営業利益(百万円)93,43456,439
営業利益率3.3%1.9%
従業員数(人)102,414100,728
一人当たり売上高27.429.6
一人当たり営業利益0.90.6

単位:百万円

 

パナソニックの格付けの状況【財務内容の分析】

格付けとは格付け会社と呼ばれる会社その会社の信用力を評価してランク付けをしたもののことを言います。信用力とはその会社が債券を発行してお金を借りた場合に、そのお金をきちんと返せるかどうかのことを言います。つまり、格付けが高い会社は財務内容が良好で経営状態が安定していると見ることができます。

国内の代表的な格付け機関である格付投資情報センター(R&I)の発行体格付けでパナソニックの格付けを見てみましょう。

 

<企業ごとの発行体格付け>

AAA
AA三菱電機、KDDI、東日本旅客鉄道、日立製作所、旭化成、味の素、信越化学工業、アステラス製薬
Aパナソニック、オリックス、日本航空、イオン、野村證券、いすゞ自動車
BBBアコム、商船三井、古川電気工業、沖電気工業
BBシャープ、アイフル、日本板硝子
B
CCC
CC
D

※2019年12月時点

 

<参考:格付け定義>

AAA信用力は最も高く、多くの優れた要素がある。
AA信用力は極めて高く、優れた要素がある。
A信用力は高く、部分的に優れた要素がある。
BBB信用力は十分であるが、将来環境が大きく変化する場合、注意すべき要素がある。
BB信用力は当面問題ないが、将来環境が変化する場合、十分注意すべき要素がある。
B信用力に問題があり、絶えず注意すべき要素がある。
CCC信用力に重大な問題があり、金融債務が不履行に陥る懸念が強い。
CC発行体のすべての金融債務が不履行に陥る懸念が強い。
D発行体のすべての金融債務が不履行に陥っているとR&Iが判断する格付。

出典:【格付投資情報センターHP】格付け一覧

 

パナソニックの歴史と沿革、ニュース

年月内容
1918年松下幸之助により松下電気器具製作所として創業
1927年「ナショナル」の商標を制定
1949年東証、大証に株式上場
2003年グローバルブランドを「panasonic」に統一
2014年確定給付企業年金の一部を確定拠出年金に移行。これにより確定給付企業年金の運用リスクの一部から解放されることとなりました。
2019年7月米ドル建無担保社債を発行。(3年満期10億ドル、5年満期10億ドル、10年満期5億ドル)
2019年8月50近く在籍していた執行役員数を1/3程度まで削減すると発表。過剰な役員数は役割と責任の所在があいまいになることから、人数の削減は良い影響をもたらすと考えられる。
2019年8月オーディオブランド「テクニクス」から約15万円の高級イヤホンを販売すると発表。
2019年9月執行役員の数を43人から10人へと削減すると発表。執行役員の数は約4分の1になることとなった。
2019年11月2021年を目途に液晶パネル事業から撤退すると発表。同事業の工場従業員はグループ内で配置転換を行う方針。
2019年11月半導体事業からの撤退を正式発表。半導体の製造・販売を手掛けるパナソニックセミコンダクターソリューションズの全株式を台湾の半導体メーカーである新唐科技(ヌヴォトン・テクノロジー)に2億5000万米ドル(約270億円)売却すると発表。
2020年1月インドに電設資材の新工場を約46億円かけて新設する計画を発表。インド市場での需要増に対応。
2020年2月欧州の証明デバイス事業からの撤退を発表。ドイツ子会社のパナソニックライティングヨーロッパの全株式を売却する。
2020年2月東南アジアでシステムキッチンやユニットバスなどの住宅設備の開発・販売を強化すると発表。

 

まとめ パナソニックの株価推移と株主優待・配当利回り【今後の予想見通しと買い時】

ここまでパナソニックの株価推移、株主優待、配当利回り、今後の予想見通しについて書いてきました。株式投資で長期保有の銘柄を選ぶ際には、企業研究をしっかり行い割安かつ成長の見込める銘柄を選定しましょう。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。他の記事でも有益情報を発信していますので、ぜひ覗いてみてください。

 

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