民間保険の前に高額療養費制度を知っておこう。自己負担限度額の計算方法や払い戻しに掛かる時間は?

就職、結婚、出産等、人生の節目では、ライフスタイルの変化により生命保険や医療保険の加入、変更を検討される方も多いと思います。しかし、日本のサラリーマンは公的保険制度で手厚く保護されていますので、その制度を知ってから必要な民間保険に加入検討をするのが正解です。今回は公的保険制度の一つである高額療養費制度について勉強していきましょう。

公的保険制度 高額療養費制度

高額療養費制度とは?制度の概要

高額療養費制度とは公的医療保険制度の一つで、病院や薬局でひと月に掛かった自己負担額が一定の金額(自己負担限度額)を超える場合に、その超えた部分の金額が払い戻される制度です。自己負担限度額は、被保険者の年齢や所得に応じて定められています。この制度により健康保険の被保険者は、医療費が高額になる場合にも安心して医療サービスを受けることができます。

70歳未満の人の自己負担限度額

70歳未満の人の自己負担限度額は以下の表のとおりとなっています。

高額療養費制度

医療費の事項負担限度額を決める標準報酬月額とは?

医療費の自己負担限度額を決める標準報酬月額とはなんでしょうか?標準報酬月額とは、健康保険の被保険者が事業主である会社から受け取ってる給料(基本給、役職手当、通勤手当、住宅手当、残業手当etc)などの月額を区切りのいい幅で区分したものをいいます。なお、支給回数が年3回以下のボーナスは標準報酬月額の計算には含まれません。現在、標準報酬月額は50等級に区分されており、1等級の5.8万円から、50等級の139万円までがあります。

高額療養費制度利用時の注意点(医療費の払い戻しには時間がかかる)

払い戻しの手続きの際には、病院などから提出される診療報酬明細書を元に審査が行われます。この手続きには通常3か月以上の時間が掛かりますので、その間一時的にご自身での医療費の立替が必要になる点にはご注意ください。今後、IT化の流れによりこうした行政手続きの対応が早くなっていくと良いですね。