雑記

木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造 | 構造の違いとメリットデメリット

賃貸の物件は木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など、物件によって構造が違いますがそれぞれにメリットとデメリットがあり、どの構造が一番良いと決まったものはありません。インターネットで物件を探すときはほとんどの物件でその構造が書いてありますので、それぞれの構造ごとの特徴を正しく把握して物件を選ぶようにしましょう。

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木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造 | 構造の違いとメリットデメリット

建物の構造には木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など種類がある

建物の構造には大きく分けて、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造などがあります。

 

それぞれ構造によって耐久性や遮音性など性能に違いがあります。より重厚な作りができる材料はその分建築コストも高くなってしまいますので、ご自身のニーズに合わせて構造を選んでいくのが大切になります。それではそれぞれの建物の構造にはどんな特徴やメリット、デメリットがあるのか順番に見ていきましょう。

 

 

木造のメリットデメリット

木造とは主に木材を用いて建築された建物のことを指します。森林が多い日本では古くから用いられてきた伝統的な建築構造です。

 

<木造のスペック>

コスト★★★★

遮音性★

耐久性★

対火性★★

 

 

<木造のメリット>

・建築費が安い

木造の最大のメリットは何といっても建築コストの安さです。賃貸の場合には家賃が低めの設定になったり、購入する場合は購入価格を安く抑えることができます。

 

・木材の吸放湿作用により室内の湿度を一定に保てる

木材には周囲の湿度を調整する作用があり、湿度が高い時には周囲の湿気を吸収し、湿度が低くなると貯めこんだ水分を放出します。この作用により木造住宅では、室内の湿度を安定させ快適な環境を作ることができます。

 

・火災の時に倒壊しにくい

木造は火災に弱いというイメージをお持ちかもしれませんが、木材は燃えて炭になってから焼け落ちるまで時間がかかるため、火災が起きた場合も非難する時間を確保しやすい建築構造となっています。

 

 

<木造のデメリット>

・騒音が比較的響きやすい

アパートなどの集合住宅の場合は夜間の生活音が大きくならないよう配慮が必要であったり、隣人の生活音が気になってしまうケースもあります。引越しを検討中で木造の物件を内見する際には、必ず防音性をチェックするようにしましょう。

 

・火災が起きた場合には延焼しやすい

木造は火災のときに倒壊しにくい一方で、燃え広がりやすいという性質もあります。そのため、木造住宅が立ち並ぶ戸建て住宅街などは強風の時に火災が起こると火の手が大きく広がることがあります。

 

・材料が木材であるためシロアリ被害のリスクがあり定期的なメンテナンスが必要

木造の天敵であるシロアリは、木を主食とする昆虫です。木造住宅は建築基準法で薬剤などの防蟻処理を施すことが義務付けられていますが、やはり年数が経過すると防蟻処理 の効果も落ちてくることから定期的にメンテナンスをする必要があります。

 

 

 

鉄骨造(S造)のメリットデメリット

鉄骨造(S造・Steel造)は柱や梁など、建物の骨組みに鉄骨を使用した建物のことをいいます。鉄骨造の種類としては、厚さ6mm以下の鋼材を使用した軽量鉄骨造と、厚さ6mm超の鋼材を使用した重量鉄骨造の2種類があります。

 

 

<鉄骨造のスペック>

コスト★★★

遮音性★★

耐久性★★

対火性★

 

 

<鉄骨造のメリット>

・工期が短く建設コストが低い

鉄骨造の建物は鉄骨の材料を工場でまとめて製造し、それを現場で組み立てることで建設されます。そのため、現場での作業が少なく工期を短くできることから、建設コストを下げることができます。

 

・木造より遮音性に優れている

鉄鋼造は木造よりも強度が優れていることから壁や床などをより厚く作ることができ、結果として遮音性の高い造りになります。

 

 

<鉄骨造のデメリット>

・鉄骨は熱に弱く、火災の時の倒壊リスクが比較的高い

鉄骨造の主要な原料である鉄は金属であることから火災にも強そうなイメージがあるかもしれませんが、鉄は550度前後まで熱された場合に急激に強度が失われるという特性があります。その結果、鉄骨造の建物は火災が起きた場合に倒壊のリスクがあります。過去に9.11の世界同時多発テロでは鉄骨造で作られていたワールドトレードセンターが火災により鉄骨の強度が失われ倒壊するということもありました。

 

 

鉄筋コンクリート造(RC造)のメリットデメリット

鉄筋コンクリート造はRC造(Reinforced Concrete造)とも言われることがある構造で建物の構造部分に鉄筋で組み込まれた型枠を作り、そこにコンクリートを流し込んで作られます。鉄筋コンクリート造は、高い耐久性を出しながらもコストをある程度抑えることができることから中低層マンションなどでよく用いられる構造です。

 

<鉄筋コンクリート造のスペック>

コスト★★

遮音性★★★

耐久性★★★

対火性★★★

 

 

<鉄筋コンクリート造のメリット>

・耐久性が高い

鉄筋コンクリート造では、鉄筋とコンクリートの2種類の材料を組み合わせることで、それぞれの建材が異なるメリットを発揮するため高い耐久性を持ちます。(鉄は引張力が強いが熱に弱く、コンクリートは熱に強いが引張力が弱いという特性があり、それぞれの強みを生かせる構造になっています。)

 

・機密性が高いため冷暖房の効率が良い

 

・遮音性が高く、騒音トラブルが少ない

 

・コンクリートは固まる前は液状であることからデザインや設計の自由度が高い

 

 

<鉄筋コンクリート造のデメリット>

・機密性が高いため湿気がこもりやすくカビやすい

 

 

鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)のメリットデメリット

鉄骨鉄筋コンクリート造はSRC造(Steel Reinforced Concrete造)とも言われることがある構造で、鉄骨の周りに鉄筋が組み込まれた型枠を作りそこにコンクリートを流し込んで作られます。鉄骨鉄筋コンクリート造は非常に高い耐久性を出すことができることから大規模マンションや大型商業施設などに使われる一方で、低層住宅などではコストの面からあまり用いられない構造です。

 

<鉄骨鉄筋コンクリート造のスペック>

コスト★

遮音性★★★★

耐久性★★★★

対火性★★★★

 

 

<鉄骨鉄筋コンクリート造のメリット>

・鉄骨鉄筋コンクリートという非常に頑丈な材料を用いるため、耐久性は高くなります。

 

 

<鉄骨鉄筋コンクリート造のデメリット>

・建築コストが高い

材料費が高くなるため、賃貸の場合には家賃が高くなったり、購入の場合には購入価格が高くなりがちです。

 

・熱伝導率が高いため、夏は暑くなりやすく、冬は寒くなりやすい

 

・機密性が高いため湿気がこもりやすくカビやすい

 

 

木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の違いのまとめ

ここまで見てきたように耐久性だけをみれば鉄筋鉄骨コンクリート造に軍配が上がりそうですが、木造の住宅は室内を快適に保ってくれたり家賃が安めの設定であったりとそれぞれにメリットとデメリットがありますので、自分に合った構造の物件を探してみてください。

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