今回は「PFOAフリーの安全なフライパンおすすめランキング3選」ということで、食の安全が最近気になってきた方向けに、PFOAやPTFEフリーの安全なフライパンのおすすめ商品を紹介します。
早速ですが、あなたのご自宅ではどんなフライパンを使っていますか?
キッチン用品コーナーで適当に安いのを買って使っています。
なんとなく同じフライパンを5年以上は使っている。
フライパンにくっつくのが気になるけど、まあそんなものでしょ。
というように、フライパンについてあまり深く考えたことがない方が多いかもしれませんが、実はフライパンは素材や使い方によって安全性に疑いがあるかもしれませんよ。
本記事では、安全性の高いPFOA/PTFEフリーのフライパンでおすすめのものを紹介するほか、フライパンやキッチン用品を選ぶにあたって知っておきたい基礎知識を解説します。
フライパンは毎日の食事作りに欠かせない物なので、健康に気を使う方は正しいフライパン選びをして安全な食事ができる家庭を目指したいですね。
PFOAフリーの安全なフライパンおすすめランキング3選
フライパンにはいろいろな種類がありますが、調理時に便利なのが食材がくっつかないフッ素加工のフライパンですよね。
しかし、フライパンにフッ素を定着させるために利用されているPFOA(ペルフルオロオクタン酸)、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)といった物質が、一部の動物実験で発がん性があると指摘をされています。
鍋やフライパンは毎日の食事作りに欠かせない調理器具なので、できるなら安全な調理器具で調理した安全な食事をとりたいですよね。
では早速ですが、ここからPFOAフリーで安全性が高い鍋、フライパンのおすすめ商品をご紹介します。
【ティファール】インジニオ・ネオ アンリミテッド
<ティファールとは>
- 1956年にフランスで創業された世界有数の調理機器ブランド
- 1956年に世界初の「こびりつかないフライパン」を発売
- 日本では1998年に「取っ手の取れるティファール」を発売し、爆発的ヒット
- フライパンの他、電機ケトル、ミキサー、掃除機など幅広い家庭用品を製造販売
<ティファール インジニオ・ネオ アンリミテッドの特徴>
- PFOA、鉛、カドミウムフリー
- 生産国:フランス
- 取っ手が取れて、重ねて収納できるのでスペースを取らない
- 金属へらが使用可能な耐摩耗性
- 適温お知らせマーク
- 食洗器OK
- 価格帯
「取っ手が取れる!ティファール♪」のCMでも有名なティファールのフライパンです。
ティファールのフライパンは、食材がくっつきにくいノンステック加工をしていながら、PFOA、鉛、カドミウムフリーの安全性の高いフライパンです。
取っ手が取れるので、重ねて収納ができますし、食洗器への納まりもGood!
安全性【PFOAフリー、鉛・カドミウムも不使用】
出典:ティファールHP
ティファールのフライパンはPFOAフリーが謳われていることはもちろん、鉛やカドミウムといった有害物質も使われていないことがHPで公表されています。
<鉛、カドミウムの有害性>
人体が鉛やカドミウムを摂取してしまうと、摂取量によっては重金属中毒を引き起こします。
その中でも鉛中毒は毒性が強く、腹痛、頭痛、不妊のほか、最悪の場合には昏睡、死に至るケースもあります。
カドミウムは、体に入ると心血管系、生殖系、腎臓、目、脳、骨などに悪影響を及ぼし、男性の場合には男性ホルモンであるテストステロン値を乱して、前立腺の機能にダメージを与えます。
コーティング【6層チタンアンリミテッドコーティングで6倍長持ち】
出典:ティファールHP
ティファール インジニオ・ネオのチタンアンリミテッドコーティングは、ティファール市場最高峰のくっつきにくさと耐久性を兼ね備えたノンステックコーティングです。
アルミニウムベースの上に6層の強固なコーティングをすることで、ティファールの普及モデルに搭載されているチタンコーティングの約6倍も長持ちするコーティングとなっています。
食材がくっつかなくて長持ちするフライパンを探している方におすすめですね。
ラインナップ
ティファール インジニオ・ネオ アンリミテッドのラインナップです。各サイズのフライパンや鍋は単品でも買うことができますが、セット購入の方がお得な価格設定になっています。
ティファールのフライパンや鍋を使うのがはじめての方は、6セットや9セットを買うと必要なものが一通りそろうのでおすすめですよ。
◆9点セット
- フライパン 22/26cm
- ソースパン 16 /20cm
- バタフライガラスぶた 16/20cm
- シールリッド 16/20cm
- 専用取っ手 1本
※実勢価格 14,000円前後
◆6点セット
- フライパン 22/26cm
- ソースパン 18cm
- バタフライガラスぶた 18cm
- シールリッド 18cm
- 専用取っ手 1本
※実勢価格 14,000円前後
◆3点セット
- フライパン 22/26cm
- 専用取っ手 1本
※実勢価格 12,000円前後
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◆単品
- フライパン 20cm/26cm/28cm
- ウォックパン 28cm
- マルチパン 22cm/26cm
- ソースパン 18cm
- シチューポット 20cm
- エッグロースター 14cm x 18cm
その他のティファール製品ラインナップ
ティファールの鍋フライパンの主要ラインナップは、インジニオ・ネオ アンリミテッド、インジニオ・ネオ インテンス、インジニオ・ネオの3種類となっています。
予算や、一つの鍋をどれくらい長く使いたいかを検討して選ぶと良いでしょう。
◆インジニオ・ネオ アンリミテッド
- チタンアンリミテッドコーティング(通常のチタンコーティングより6倍長持ち)
- ティファール市場最高峰の耐久性、こびりつきにくさ、熱伝導率
- 金属へら使用可能
- PFOAフリー、鉛・カドミウム不使用
- 実勢価格は、6点セットで16,000円前後
◆インジニオ・ネオ インテンス
- チタンインテンスコーティング(通常のチタンコーティングより2倍長持ち)
- 金属へら使用可能
- PFOAフリー、鉛・カドミウム不使用
- 実勢価格は、6点セットで13,000円前後
◆インジニオ・ネオ
- チタンコーティング(使い始めのこびりつきにくさが長く続くコーティング)
- 金属へら使用可能
- PFOAフリー、鉛・カドミウム不使用
- 実勢価格は、5点セットで9,000円前後
【フィスラー/Fissler】アダマント/Adamant
<フィスラーとは>
- ドイツのイーダー・オーバーシュタインに本社を構える調理器具ブランド
- 1845年の創業以来、175年以上もの長きにわたり、優れた金属加工技術とクラフトマンシップで高品質な製品を生み出し続けている
- 秀逸な機能と美しいデザインがプロ・アマ問わず本物志向の人たちに支持され、同社の製品は世界70か国以上で販売
<フィスラー アダマントの特徴>
- 金属ヘラも使える頑丈さと、くっつきにくさを兼ね備えたフライパン
- ダイヤモンド並みの硬さと耐摩耗性のある炭化ケイ素とフッ素を組み合わせたノンステック加工
- ドイツ製
フィスラーの「アダマント」は、高品質調理器具メーカーとして世界的に有名なフィスラーのフライパンで、ノンスティック加工による食材のくっつきにくさと、金属ヘラも使える頑丈さを兼ね備えています。
安全性としては、PFOAフリー/PFOSフリーを掲げていて、一昔前のフッ素加工にありがちな有害物質を使わずに製造されています。
ドイツ製の高品質フライパンなので、少々お値段は張りますが、その性能と安全性の高さから、一般家庭からプロの料理人まで多くのユーザーに選ばれているフライパンですね。
安全性【PFOAフリー、PFOSフリー】
フィスラーのアダマントは、人体に有害な影響を与えると言われているPFOA/PFOSを一切使用していないので、健康に気を使う方でも安心して使うことができます。
有機フッ素化合物の一種。PFOS は 1940 年代にアメリカで開発された界面活性剤で、耐熱性、耐薬品性など非常に優れた安定性を持ち、表面張力を大きく低下させることなどから、撥水剤や紙・布の防汚剤原料、泡消火剤成分などとして幅広く使用されてきました。
そのほか、PFOSは航空機火災等に対応する泡消火剤の成分としても利用されてきました。PFOSについては、今のところ人体に対する明確な毒性は明らかになっていませんが、国はPFOAと同様PFOSについても、WHO等の動向に注意を払いつつ、情報収集を図る必要性があるとしていることから、警戒が必要な化学成分の一つです。
コーティング【硬度と耐摩耗性に優れたアダマントコーティング】
出典:フィスラーHP
炭化ケイ素とフッ素樹脂を組み合わせたアダマントコーティング。硬度と耐摩耗性が高いだけでなく、熱伝導も優れています
ラインナップ
◆アダマントプレミアムAdamant® Premium
- 熱伝導に優れたアルミ素材を、保湿性に優れたステンレスで包み込んだ独自の三層構造でムラのない調理が可能なフライパン
- 実勢価格 28,000円前後(26cmフライパン)
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◆アダマントコンフォートAdamant® Comfort
- 垂直に高さのある側面で、煮汁がこぼれにくく、焼き物、炒め物はもちろん、煮込み料理や揚げ物まで幅広く使えるフライパン
- 実勢価格 20,000円前後(26cmフライパン)
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◆アダマントクラシックAdamant® Classic
- 浅型でアダマントの中で最もシンプルなフライパン。リーズナブルな価格が魅力。
- 実勢価格 10,000円前後(26cmフライパン)
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その他のフィスラー製品との比較
一般家庭向けからプロの料理人向けまで、幅広いラインナップを揃えるフィスラーですが、その中でも人気が高いのが、プロフィコレクション、アダマント、セニットの3シリーズ。
一般家庭向けには、機能とコストのバランスの良さからアダマントがオススメです。
◆プロフィコレクション
- フィスラー最高峰のステンレスシリーズ。プロが使って満足する徹底構造を実現。
- 最高級ステンレスを使用していますのでキズがつきにくく美しさが長持ちします。取っ手は熱くなりにくい長めの設計で、オーブン調理にも最適。肉や魚などを、表面はカリっと中はふっくら焼きつけるのに適しています。
- 実勢価格:24cmフライパン33000円
◆アダマント
- フライパンにできること その答えがここに。フィスラーが生み出したセラミック&ノンスティックのハイブリッドコーティング。
- 使いやすいコーティングフライパン。でも金属ヘラを使うとキズがついてしまう。 そんな悩みを解決するのが、アダマントです。
- フィスラーの優れたコーティング技術で、くっつきにくさはそのままに、石のような固さと弾力で、スクラッチに強く、金属ヘラでも安心して使用できるフライパンを実現しました。
- 実勢価格:24cmフライパン14300円-24200円
◆セニット
- フィスラーの製品を初めて使っていただく方にもおすすめ!フィスラーの技術と品質はそのままに、お買い求めやすいシリーズ。
- “美味しく作る”の基本である高い熱伝導力と熱保持力、そしてくっつきにくい、こびりつきにくいコーティングで、ストレスフリーで楽しいお料理を可能にします。
- フィスラーのこだわりがつまったフライパンを長く使っていただきたい、そんな思いをこめてお届けします。
- 実勢価格:24cmフライパン6600円
【スキャンパン/SCANPAN】IQシリーズ
出典:スキャンパンHP
<スキャンパンとは>
- スキャンパン(SCANPAN)は、1956年にデンマークのオーフスで創業した調理器具ブランド
- 一般家庭から専門店のシェフにまで使われる伝統技術と最新技術を生かした高機能・長寿命の調理器具を製造・販売
- スキャンパンの製品は世界40か国以上の高級キッチン専門店や百貨店で販売
- スキャンパン製品は2010年頃から日本での取り扱いが始まる(輸入・販売はエス・アンド・ケー株式会社)
- フライパンや鍋に使われる主要な原料である鋳造アルミニウムは、再資源化されたアルミニウムを使っているため環境意識の高いユーザーにも選ばれている
<スキャンパン IQの特徴>
- 特許技術のノンスティックコーティング「ストラタニウム」を採用
- PFOA、PFOSなどの危険性が指摘される有害物質を一切使用しないフッ素樹脂加工技術で製造
- 油を使わなくてもこびりつきにくいので、ノンオイル調理が可能
- 優れた熱伝導と保温性の両立(素早く均一に温まり、食材を多く入れても温度が下がりにくいため、適切な調理温度を保てる。)
- コーティングの強度、耐摩耗性が高く、スポンジの硬い側を使ってしっかりと洗える。(表面に汚れがたまらず、フッ素樹脂の効果が長続き)
- リサイクルアルミニウム地金を使っているので環境にやさしい
- オーブン調理可能(耐熱は、260℃まで ※ハンドル、蓋を含む)
- 高品質なデンマーク製で、いいものを長く使う北欧文化を反映した製品
- デンマークの鋳物職人などの熟練工によるハンドメイド
スキャンパンは、1956年にデンマークで創業した調理器具ブランド。
IQシリーズはスキャンパン独自の高機能・長寿命のフライパンをIHクッキングヒーターでも利用できるようになった人気シリーズです。
安全性【PFOAフリー、PFOSフリー】
出典:スキャンパンHP
スキャンパンでは、世界中の調理器具ブランドに先駆けて、PFOAフリーの次世代フッ素樹脂加工「GREEN TEK」を開発しました。
フッ素樹脂加工のフライパンは、安価で食材がくっつきにくく、一般家庭からプロまで幅広く使われていました。
しかし、近年の健康志向の高まりから、フッ素樹脂加工をするときに使われるPFOAやPFOSなどの危険性が指摘される物質が問題視されるようになりました。
スキャンパンのフッ素樹脂加工はPFOAフリーで作られているため、安全性が高く、安心して毎日の調理に利用できるフライパンになっています。
コーティング【特許技術のノンスティックコーティング】
スキャンパンのIQシリーズには、スキャンパンが開発した特許技術のノンステックコーティング「ストラタニウム」が採用されています。
従来型のフッ素樹脂加工で指摘されていたPFOAやPFOSなどの有害物質を一切使用せずに、こびりつきにくいノンスティックコーティングを実現しています。
<スキャンパン IQシリーズのコーティング>
- 特許技術のノンスティックコーティング「ストラタニウム」を採用
- PFOA、PFOSなどの危険性が指摘される有害物質を一切使用しないフッ素樹脂加工技術で製造
- 油を使わなくてもこびりつきにくいので、ノンオイル調理が可能
- 優れた熱伝導と保温性の両立(素早く均一に温まり、食材を多く入れても温度が下がりにくいため、適切な調理温度を保てる。)
- コーティングの強度、耐摩耗性が高く、スポンジの硬い側を使ってしっかりと洗える。(表面に汚れがたまらず、フッ素樹脂の効果が長続き)
- リサイクルアルミニウム地金を使っているので環境にやさしい
- オーブン調理可能(耐熱は、260℃まで ※ハンドル、蓋を含む)
- 高品質なデンマーク製で、いいものを長く使う北欧文化を反映した製品
- デンマークの鋳物職人などの熟練工によるハンドメイド
10年保証
スキャンパンの調理器具は、「良いものを長く使う」といいう北欧文化の考えに根差した商品で、各商品に10年の長期保証が付いています。
ただし、スキャンパンの10年長期保証は、新品の状態を10年間保証するものではないのでご注意ください。
また、以下のようなケースについては保証の対象外となっています。
<スキャンパン製品の10年保証対象外>
- 洗浄不足や、不適切な温度管理(耐熱温度を超える加熱)による焦げ付き
- 使用によるキズ、摩耗
スキャンパンIQシリーズのラインナップ
スキャンパンのIQシリーズは、炒め物を調理しやすい浅型フライパンと、水分の多い調理にも適したソテーパンの2種類がラインナップされています。
◆フライパン(浅型フライパン)28cm
※実勢価格 28,000円前後
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◆ソテーパン(深型フライパン)24cm/26cm/28cm
※実勢価格 28,000円前後(24cm)
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スキャンパンのその他ラインナップ
スキャンパンでは、人気のIQシリーズのほかにCTXシリーズ、ProIQ(プロIQ)シリーズ、Classic(クラシック)シリーズ、Fusion5(フュージョン5)シリーズなどを展開しています。
◆CTXシリーズ
出典:スキャンパン
- 7層構造の高耐久なボディで、加熱ムラのない均一な調理ができるスキャンパンのフラッグシップモデル
- IH、直火、オーブンなど様々な熱源に対応
- フッ素樹脂加工「STRATANIUM」を導入し、PFOAフリー、PFOSフリーの高い安全性
- モデルラインナップ:フライパン、ソテーパン、ウォック、ソースパン、ダッチオーブン、シェフパン
◆ProIQ(プロIQ)シリーズ
出典:スキャンパン
- スキャンパン公式オンラインショップと、三越伊勢丹のみで取り扱われる限定モデル
- IH、直火、オーブンなど様々な熱源に対応
- スタイリッシュな北欧デザインに、金属ヘラも使える頑丈なコーティング
- フッ素樹脂加工「STRATANIUM」を導入し、PFOAフリー、PFOSフリーの高い安全性
- モデルラインナップ:フライパン、ソテーパン、グリルパン
◆Classic(クラシック)シリーズ
出典:スキャンパン
- 高密度アルミボディで、高い耐久性と安全性を兼ね備えたスキャンパンのベストセラー
- ムラなく素早く温まり、かつ冷めにくいため、料理の仕上がりが安定
- フッ素樹脂加工「STRATANIUM」を導入し、PFOAフリー、PFOSフリーの高い安全性
- モデルラインナップ:フライパン、スターフライパン、グリルパン、ウォック、ソテーパン、ソースパン、ダッチオーブン、ロースティングパン、グリルグリドル
◆Fusion5(フュージョン5)シリーズ
出典:スキャンパン
- Fusion5シリーズ独自の5層構造(ステンレス、アルミニウム合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス)を前面に採用したスタイリッシュなデザイン
- 熱伝導性に優れ、加熱ムラのない調理が可能
- IH、直火、オーブン、ラジエントヒーター、セラミックヒーターなど様々な熱源に対応
- フッ素樹脂加工「STRATANIUM」を導入し、PFOAフリー、PFOSフリーの高い安全性
- モデルラインナップ:フライパン、ソースパン、ダッチオーブン、ロースティングパン
PFOAとは?PFOSとは?【安全なフライパンを使うために】
PFOAとは
「PFOA」は、「ペルフルオロオクタン酸(Per Fluoro Octanoic Acid)」の頭文字を取った言葉で、略して”ピーフォア”などと呼ばれています。
PFOAは、有機フッ素化合物の一種で、親水性(水になじむ性質)、親油性(油になじむ性質)、熱に強い、薬品に強い、光を吸収しないなどの工業利用等に都合のよい性質を持ち合わせているため、撥水剤、表面処理剤、乳化剤、消火剤、コーティング剤、塗料、フォトレジストなどに幅広く利用されてきました。
しかし、動物実験で発がん性や発達障害のリスクが指摘されたことや、自然環境中でほとんど分解されず、環境中への残留や生物の体内への蓄積のリスクが叫ばれていました。
そのような状況を受けて、2019年に開催されたストックホルム条約第9回締約国会議(COP9)で、PFOAとその関連物質は以下の用途以外では製造、使用が禁止されることになりました。
<PFOAは限定的な用途のみで利用できることになった(COP9)>
- 半導体製造におけるフォトリソグラフィ又はエッチングプロセス
- フィルムに施される写真用コーティング
- 作業者保護のための撥油・撥水繊維製品
- 侵襲性及び埋込型医療機器 など
PFOSとは
「PFOS」は、「ペルフルオロオクタンスルホン酸(Per Fluoro Octane Sulfonic acid)」の頭文字を取った言葉で、略して”ピーフォス”などと呼ばれています。
PFOSはPFOAと同様に有機フッ素化合物の一種で、主に消火薬剤、特に泡消火薬剤の界面活性剤として使用されてきましたが、やはり、自然界で分解されにくい性質と人を含めた生物への毒性の疑いが懸念されています。
2019年に開催されたストックホルム条約第9回締約国会議(COP9)では、PFOSとその関連物質について、使用可能な利用目的の見直しが行われ、以下の用途等の限定的な範囲でのみ使用が許されることになりました。
<PFOSの使用可能範囲>
- 「ハキリアリの防除に用いられる防虫剤」
- 「リサイクルに限定された金属めっき(硬質金属めっき)」
- 「液体燃料から発生する蒸気の抑制及び液体燃料による火災のために配備されたシステム(移動式及び固定式の両方を含む。)における泡消火薬剤」
【参考】経済産業省:ストックホルム条約第9回締結国会議(COP9)が開催されました。
QA.良いフライパンを長くか使うか、安いフライパンをこまめに交換するか
フライパンを選ぶときに、良いフライパンを長くか使うか、安いフライパンをこまめに交換するか、どっちがいいんだろう?
フライパンを選ぶときに、良いフライパンを長くか使うか、安いフライパンをこまめに交換するか、どっちがいいんだろう?と悩む方は多いのではないでしょうか。
もちろん、予算や家庭の都合は色々あると思いますが、健康に気を使う方やある程度の予算がある方は、高品質で安全性の高いフライパンを長く使うのがオススメです。
フライパンは見た目には硬くしっかりした造りに見えますが、調理をするなかで大きな温度変化にさらされたり、箸やフライ返しなどで表面をこすることで、少しずつフライパン表面のコーティングがはがれていきます。
フライパンからはがれたコーティングの多くは食材と混ざってしまい、私たちは知らず知らずのうちにフライパンからはがれたコーティング材を体内に取り込んでいます。
そのため、フライパンを選ぶときにはコーティングが頑丈ではがれにくく長持ちするもの、はがれたコーティング剤が体内に取り込まれても安全なものを使用する必要があります。
高品質なフライパンはコーティングが頑丈ではがれにくいため、体内に取り込まれるコーティング材が少なく、また体内に取り込まれても安全性の高い材料が使われています。
一方で、安価なフライパンはコーティングがはがれやすく、また粗悪な材料を使っていることが多いため、有害物質を体内に取り込んでしまう恐れがあります。
10年持つフライパンを1個使うのと、2年持つフライパンを5個交換しながら使うのは、一見同じに思えるかもしれませんが、体の健康を考えるなら、高品質で長持ちするフライパンを選ぶことをおすすめします。
<良いフライパンを長くか使うか、安いフライパンをこまめに交換するか>
- 良いフライパンはコーティングがはがれにくく、はがれたコーティング剤が食材と一緒に体内に取り込まれにくい
- 良いフライパンはコーティング剤が体に取り込まれたとしても、有害な物質が含まれていないので安全
- 安いフライパンはコーティングがはがれやすく、はがれたコーティング剤が食材と一緒に体内に取り込まれやすい
- 安いフライパンはコーティング剤に有害物質が含まれていることがあり、体内に取り込まれると危険
- 健康を考えるなら、良いフライパンを長く使うことをおすすめ