こんにちは、モチタケです。私ははじめての転職が第二新卒、未経験職種という底辺でしたが、その後のスキルと経験の蓄積により、誰もが知る超大手企業の内定を何度も獲得することができました。
私は過去の転職活動で20社以上の転職エージェントを利用してきましたが、転職活動を行っているときにはこんな悩みを抱えていました。
- 転職エージェントはたくさんありすぎて、結局どこがいいかわからない
- 実際に転職に成功した人は、どのエージェントを使っていたんだろう
転職活動というのは、転職エージェントの選び方に限らず、企業研究のやり方、面接対策など、手探りなことが多いものです。一方で、転職はデリケートな話題のため、相談できる人がおらず不安を抱えている人が多いのではないでしょうか。私もかつてはそんな悩みを抱えた一人でした。
本記事では、私が新卒入社した会社を早期離職・第二新卒での転職という逆境を経て、日本を代表するような超大手企業の内定を獲得した際にお手伝いいただいた転職エージェントを紹介しています。私自身は人に自慢できるようなすごい学歴を持っているわけでもありませんし、帰国子女などの特別なアドバンテージを持っていたわけでもありませんので、私が転職活動で経験したことは世の中の大多数を占めるいわゆる”普通の人”の参考になるんじゃないかと思います。本記事転職活動や今後のキャリアに悩む方の参考になれば嬉しいです。
転職エージェントはどこがいい?超大手企業への転職で使用した転職エージェント【内定率の比較】
あなたがもし、サラリーマンとして今より高い年収や、働きやすい就労環境など、現状より良い仕事を求めているなら転職エージェントへの登録は必須だと思います。また、転職エージェントに登録するタイミングは、実際に転職をしようと決意したときではなく、ほんの少しでも将来転職する可能性がある人なら、”常に”転職エージェントには登録しておいた方が良いですね。
転職エージェントは転職希望者に対して、転職市場に出回っている求人(非公開求人を含む)を紹介してくれます。転職エージェントには常に登録しておいた方がいい理由は、そもそもどのような会社が、どのような職種を、どのような待遇で募集しているのかを把握しておかないと、自分の希望条件を満たす仕事を目指すことや、その仕事につくための勉強や実務経験の蓄積をすることができないからです。
もし、何かの資格試験の合格を目指すとしたら、その試験の試験日や試験範囲、過去問などを調べますよね。旅行に行くとしたら、そこまでどうやって行くか、現地の見どころや名物グルメは何か調べると思います。仕事もそれと同じで、自分の思い描くキャリアに近づくには、自分が目指す目的地となる仕事が何なのか、今現在の選択肢としてどういう求人があるのかを知る必要があるので、その情報ソースとして転職エージェントを活用するのです。転職エージェントなどから情報収集をしないでキャリアアップやキャリアチェンジをしようと思うのは、地図を持たずに航海に出発するようなものです。実際、超大手企業で一緒に仕事をするメンバーの多くは、転職の意向の有無にかかわらず転職エージェントに登録し、転職市場の情報収集をしています。
そのため、今すぐ転職したいという人も、転職はまだまだ先という人も、少なくとも転職エージェントと関わりを持っておいて、その時のマーケットにどのような求人が出ているかを知っておいた方が良いです。リーマンショックの直後には求人数が激減し、売上に繋がらない管理部門の求人はほぼ消滅しましたし、最近であればITやAI関連の求人では高い年収が出ています。このような転職市場の市況やトレンドは常に把握しておくようにしたいですね。
転職活動は、「転職する」と決めた時だけ行うものではなく、日ごろからの労働市場の情報収集も転職活動の一環です。もっと言うなら、世の中に出回っている求人の中から自分の希望する仕事を探し、その仕事につくための経験を積んだり勉強をすることこそが転職活動の最も重要な部分です。それに比べれば、応募書類を作ったり、面接の練習することなどは転職活動の末端の末端です。
★転職エージェントには常に登録しておくべき理由
- 転職市場の動向を知らずに、理想のキャリアや労働環境を得ることは不可能
- 転職エージェントを使って求人情報を集め、希望する仕事に受かるための勉強や経験を積むことこそが真の転職活動
- 実際、超大手企業でも働く人の多くが、転職の意向に関わらず、情報収集のため転職エージェントに登録している
転職エージェント経由での応募は、担当者から推薦で内定率アップ
ご存じの方も多いと思いますが、転職エージェントからは転職市場に出回っている公開求人・非公開求人を紹介してもらうことができ、しかも、転職エージェントのサービスはすべて無料で利用することができます。
これは転職エージェントのビジネスモデルが、転職希望者を転職させ、転職先企業から紹介料を貰うという形式をとっているためです。そのため、転職エージェント経由で企業に応募すると、転職エージェントの担当者はあなたを内定させるため(そして、紹介料を獲得するため)にあの手この手で企業にあなたを推薦してくれます。更に、あなたが企業の採用選考を受けるときには、転職エージェントは社内に蓄積した企業ごとの採用選考の情報(面接での想定問答、筆記試験の内容など)を教えてもらうことができるので、採用選考が圧倒的に有利に進めることができます。
特に大手の転職エージェントは、大手企業・人気企業と強いパイプを持っているので、大手転職エージェント経由で求人に応募することで、自分でも思ってもいなかったような企業から内定が得られる可能性が出てきます。一方で、転職エージェントは転職希望者に転職をしてもらわないと紹介料が稼げないため、正直に言えば転職をしない方がいい人や、あまり労働環境が良くない企業の求人にも転職を勧めてくる可能性があるので、転職エージェントのポジショントークには気を付けてください。「この担当者の行っていることはおかしいな」と少しでも感じるのであれば、その話を信じる必要はありませんし、担当者を変えてもらった方が良いかもしれません。そういったイマイチな担当者は、実は結構います。
★転職エージェントを使うメリット
- 世の中の優良求人の大多数を占める非公開求人の情報が貰える。しかも無料で。
- 転職エージェントはあなたが転職すると転職先から紹介料が貰える。そのため、あなたを内定させるべくあらゆる手を使ってあなたの内定をバックアップしてくれる。
★転職エージェントを使うデメリット
- あなたのキャリアを考えずに、紹介料目当てで転職を勧めてくるケースがある。そういう担当者の言うことは完全無視です。
私が転職活動で実際に使った転職エージェント2社【企業に推薦されるならどこがいい?】
「転職エージェントを利用しようと考えているけど、数が多すぎてどこに登録すればいいかわからない」という場合は、まず転職エージェント大手2社、”リクルートエージェント”と”dodaエージェントサービス”に登録することをおすすめします。この2社は実際に私が日本を代表するような超大手企業の内定獲得したときに使用していた転職エージェントで、私が今後転職活動をするとしたらまずこの2社をメインで使います。
この2社に登録する理由は、転職エージェントの担当者の質は個人差が大きいため、複数の担当者と接触することで転職エージェントの担当者同士を比較することができるようにするためです。もう一つの理由は、この2社は業界トップの転職エージェントであるため、転職市場に出回ってる求人情報のこの2社でほとんどをカバーできるからです。
★転職エージェント2社に登録する理由
- 転職エージェントの担当者の質は個人差の大きいため、担当者を選ぶ際の比較対象とするため(良い担当者が付いた方を使う)
- 大手2社で世の中に出回っている求人の大部分をカバーできるため
リクルートエージェント【最大手にはトップになるだけの理由がある】
公式サイト:https://www.r-agent.com/
求人数:約15万件(うち非公開求人が約60%)※20年2月調べ
リクルートエージェントは業界最大手で、私も転職活動をするたびに利用している転職エージェントです。リクルートエージェントの最大のメリットは求人の検索システムにあります。リクルートエージェントの求人検索システムは、通常の人が見ることができない非公開求人を転職希望者が自分で自由に検索することができます。すぐに転職をしたい人も、まだ転職は先だな、という人もこの求人検索システムを使うためだけでも登録する価値があると思います。
また実際に企業の選考を受ける際にも、企業と太いパイプを持っているため、リクルートエージェント経由で企業に推薦してもらうことで内定率を押し上げることが可能です。
★リクルートエージェントのメリット
- 業界No.1の求人数で、転職市場に出回る求人のほとんどをカバー
- 無料登録すると利用できる求人検索システムで非公開求人が自由に検索できる
- 企業とのパイプが太く、選考を受けたときのバックアップが強力
★リクルートエージェントのデメリット
- 大手のため担当者の人数が多く、サポートの質に個人差がある
★サービス利用の流れ
リクルートエージェントは以下の手順で利用することができます。
- 公式サイトにアクセス:【登録無料】リクルートエージェント
- サイトで必要事項(大まかな職歴や希望職種等)を入力
- キャリアアドバイザーと面談(電話又は対面)
- 非公開求人の閲覧、紹介
- 希望に応じて転職支援サービスを実施
dodaエージェントサービス【リクルートに並ぶサービスの質】
公式サイト:https://doda.jp/consultant/
求人数:約10万件(うち約80%が非公開求人)※20年2月調べ
dodaはリクルートエージェントに続いて業界2位の転職エージェントで、担当者の質の高さがポイントです。私はこれまで5人のdodaの担当者に会ったことがありますが、転職エージェント各社の中で最も担当者の印象が良かったのがdodaです。リクルートエージェントの担当者はビジネスモデルの仕組みのせいもあり、「転職をさせて営業成績をあげたい」という態度が見え隠れしていましたが、dodaの担当者は私の今後のキャリアを考えて、他社エージェント経由で応募していた求人にも丁寧なアドバイスをくれました。担当者の質はもちろん個人差がありますが、リクルートエージェントの担当者の比較対象として利用するなら、dodaエージェントが最適だと思います。
★dodaエージェントサービスのメリット
- 業界2位でリクルートエージェントに並ぶサービス内容
- 担当者の質が高い(実際に使用しての私見です)
★dodaエージェントサービスのデメリット
- 大手のため担当者の人数が多く、サポートの質に個人差がある
★サービス利用の流れ
dodaエージェントサービスは以下の手順で利用することができます。
- 公式サイトにアクセス:【無料転職サポート】dodaエージェントサービス
- サイトで必要事項(大まかな職歴や希望職種等)を入力
- キャリアアドバイザーと面談(電話又は対面)
- 非公開求人の閲覧、紹介
- 希望に応じて転職支援サービスを実施
私はこれまでの転職活動でこの2社をメインで使ってきて、今現在も登録自体は続けています。今までにほかの転職エージェントも多数使ってきましたが、この2社を明らかに上回る質の転職エージェントはほかにありませんでした。今後、本格的に企業に応募を始めるときがあれば、やはりこの2社経由で応募すると思います。転職の情報収集をしたいという方は、まずこちらの2社経由で求人を調べてみてはいかがでしょうか。思ってもいないような求人が見つかるかもしれませんよ。
その他のエージェント
そのほかにも転職エージェントはたくさんありますが、登録するエージェントの数が増えすぎると管理が大変になります。私は10社以上の転職エージェントを使って転職活動を進めていた時がありましたが、どの転職エージェントと、どの話をしたのかわからなくなりましたので、転職エージェントの数を増やしすぎるのはあまりおすすめしません。
そのため、まずは上記の2社に登録して、その時に出回っている求人のチェックや担当者の質を見極めていきましょう。「まだほかにも求人があるはずだ」と思ったのであれば他の転職エージェントに登録してみれば良いですし(ほとんど新たな求人は出てこないと思いますが)、「担当者がどうも自分に合わない」と思ったのであれば別の転職エージェントを使ってみましょう。もちろん、リクルートエージェントやdodaエージェントサービスを使用しながら、担当者だけ変えてもらうことも可能です。その場合は、カスタマーサポートなどに相談しましょう。
参考までにそのほかの転職エージェントを含めた比較表を掲載しておきます。
<(参考)転職エージェントの比較表>
求人数 | 拠点 | |
リクルートエージェント | 約150,000件 | 東京、札幌、仙台、宇都宮、さいたま、千葉、西東京(立川)、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡 |
dodaエージェントサービス | 約100,000件 | 札幌、仙台、東京、横浜、静岡、名古屋、大阪、京都、神戸、岡山、広島、福岡 |
マイナビエージェント | 約100,000件 | 東京(京橋、新宿)、横浜、札幌、静岡、名古屋、京都、大阪、兵庫、福岡 |
Type転職エージェント | 約50,000件 | 東京のみ |
パソナ キャリア | 約40,000件 | 札幌、青森、盛岡北、 一関、仙台、秋田、山形、福島、 郡山西、日立、 つくば、 水戸、宇都宮、 佐野、高崎、 太田、さいたま、 所沢、 熊谷、 川越、千葉中央、 木更津、 柏、東京、 新宿、 立川中央、 横浜、 橋本、 武蔵小杉、 小田原、 厚木、新潟、 柏崎、長野、 松本、甲府、静岡、 沼津東、 浜松、 藤枝、名古屋、 豊橋、四日市、岐阜、富山、金沢、福井中央、草津、京都、梅田、 難波、奈良、三宮、和歌山、鳥取、松江、岡山、広島、 福山、山口、徳島、高松、松山、高知、福岡、 北九州東、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、那覇 |
エン エージェント | 約15,000件 | 東京、名古屋、大阪、福岡 |
JACリクルートメント | 非公開 | 東京、埼玉、横浜、名古屋、静岡、大阪、京都、神戸、広島 |
※20年2月調べ
Q.すぐに転職する気が無いけど転職エージェントに登録して大丈夫?
ここからは、転職未経験者や、転職エージェントを初めて利用する方から相談を受けた際の質問についていくつか回答をしようと思います。
「すぐに転職する気がないけど転職エージェントに登録して大丈夫?」という疑問に対する答えは、「もちろん登録して大丈夫。むしろ、実際に転職を決意したときに登録するのは遅い」が回答です。
転職エージェントに登録してみるとわかりますが、必ず初回の面談で「転職希望時期はいつごろか」ということを質問されます。転職エージェント側も、すぐに企業に応募して採用選考を受けようとしている人ばかりを対象としているのではなく、将来的に転職をするかもしれない人と長期的な関係を築いていき、いざ転職となった時にサポートするということを考えています。ですからはじめのうちは、転職エージェントを求人情報を貰うための情報ソースとして活用し、次のステップに行く準備ができたときや、ぜひチャレンジしたい求人がでてきたときに、転職エージェントのサポートを受けて迅速に採用選考に挑むという使い方が正解です。
私自身も転職を何回か経験していますが、転職をした後も転職エージェントへの登録はずっと継続しています。転職をしても次のステップアップの機会は常に探っておかないといけませんし、実際、大手企業でバリバリ仕事をしているような人はまず間違いなく転職エージェントから継続的に転職市場に関する情報提供を受けています。ビジネスパーソンでありながら、転職市場の動向を把握していないとしたら完全に出遅れています。
Q.転職エージェントとの初回面談では何が聞かれる?【事前準備は必要?】
転職エージェントに登録をすると、転職エージェントの担当者と簡単な初回面談が設定されます。転職エージェントに登録したことがない方であれば、転職エージェントとの初回面談ではどんなことを聞かれるのかと疑問に思うと思いますよね。
転職エージェントとの初回面談は、どこの転職エージェントに登録しても内容は大体同じです。すぐに転職を考えている方は、じっくり相談するのも良いですし、まだ情報収集をするだけという方は、その旨を伝えてサックリ切り上げれば良いでしょう。
<転職エージェントとの面談でよくある質問>
・これまでの職歴
・転職エージェントに登録したきっかけ、希望するサービス
・希望する仕事、職種
・転職希望時期
これまでの職歴
どこのエージェントでも最初に聞かれるのが大体この質問です。学校を卒業してからどのような会社でどのような仕事をしてたかをざっくり話せばOKです。
転職エージェントに登録したきっかけ、希望するサービス
こちらも必ず聞かれる質問ですね。すぐにでも転職をしたいという方は「転職サポートをお願いしたい」旨を伝えれば良いですし、将来の転職に向けた求人情報の収集が目的であればそのように伝えればOKです。
希望する仕事、職種
今の会社から早く転職したいと思っている方であれば、現職の不満やどういう環境に移ればその不満が解消できるかなど、希望する仕事を考えておきましょう。現職に不満があるが、どんな仕事に移ればいいかわからないという方は、転職エージェントの担当者に相談するのも良いと思います。
将来の転職に向けた情報収集を目的としている方は、将来的にどんな仕事に就けたら理想的かを話せると良いと思います。具体的にまとまっていない方は、「求人を見ながら自分の希望を整理していきたい」ということを話しても全く問題なしです。
転職希望時期
「今すぐにでも」という方から、「まだわからない(転職するかもわかならい)」という方まで様々だと思いますので、率直な考えを伝えればOKです。今の段階では情報収集が目的であっても、転職エージェントはたくさんのビジネスパーソンと継続した関係を持っておきたいと思っています。
Q.転職エージェントは複数登録して掛け持ちしても大丈夫?
転職エージェントは複数社登録してください、という話をすると「転職エージェントを掛け持ちしても大丈夫?」と心配される方がいらっしゃいますが、これは全く問題ありません。むしろ、転職エージェントは1社だけを利用するものではなく、複数登録して比較検討しながら利用するものと考えた方が良いです。私も過去の転職活動では複数の転職エージェントを同時並行で使ってきましたし、他の転職活動をしている人のほとんどが複数の転職エージェントを使っています。
転職エージェントは1社だけ利用するよりも複数利用した方がより幅広い求人にアプローチすることができます。もし、A社に応募したいと思っていた時に、転職エージェントBはA社と取引がないかもしれませんが、転職エージェントCはA社と取引があるかもしれません。
また、転職エージェントの担当者の質は本当に玉石混交です。もし、1社にしか登録をしていなくてたまたま自分の担当になった人が無能な場合もあります。人生の重大な決断である転職をそんな質の低い担当者に任せていいわけがありません。転職エージェントの担当者を比較検討できるようにする意味でも複数の転職エージェントに登録をすることをおすすめします。無料ですから。
Q.転職エージェント経由での応募と、企業への直接応募はどちらの内定率が高い?
転職活動の相談に乗っていると、転職エージェント経由で応募するのと、企業のHPなどから直接応募するののどちらが有利か、ということを聞かれることがあります。こちらの質問に回答するために、転職エージェント経由で応募する場合と、企業のHPなどから直接応募する場合のメリットデメリットを見てみましょう。
★転職エージェント経由で応募するメリットデメリット
- 〇採用選考の情報が得られるため、選考対策は圧倒的有利
- 〇転職エージェントから推薦を受けられる
- 〇転職エージェントが年収アップ交渉をしてくれる(企業から貰う紹介料が、紹介者の年収×一定割合で決まるため)
- ×企業にとっては採用コストが高い(転職エージェントに払う紹介料は、紹介者の年収×30%程度)
転職エージェント経由で応募する場合のメリットは、採用選考の情報を転職エージェントから聞けることです。これは資格試験で例えるなら、試験問題のカンペをもらえるようなもので、有利になることは間違いありません。
採用選考の過程で行う年収交渉を転職エージェントが行ってくれるのも大きなメリットです。年収交渉を自分で行う場合には、自分で「自分の年収を上げてくれ」と言わなければいけないので、面接官や採用責任者の心証を損なうリスクがあります。また、転職エージェントが転職成功時に企業から貰う紹介料は一般的に[転職者の年収×20%~40%]という体系になっているので、転職者の年収を上げる交渉は、転職エージェント側にもメリットがあり、かなり力を入れて交渉してくれるはずです。
唯一のデメリットは企業側の採用コストが高くなることです。転職エージェント経由で、年収500万円の人を採用すると、大体100万円~200万円程度の紹介料が発生します。金額としては高いですが、別に採用責任者のポケットマネーではなく、会社からお金は支払われるので、ある程度以上の規模の会社であれば特段のデメリットにはなりません。
★企業HPなどから直接応募するメリットデメリット
- 〇企業にとっては採用コストが安い(面接官や人事担当の人件費のみ)
- ×採用選考の情報が入手できず、選考対策では不利
- ×年収アップ交渉を自分で行うと角が立ちやすい
企業HPなどから直接応募するメリットは、やはり企業側の採用コストの安さです。しかし、実際に採用の意思決定をする際には「この人は採用コストが安いから」といった理由で採用することはほとんどありませんので、実質的にはそれほどメリットにはならないかもしれません。また、採用選考にあたり事前情報が入手できないことや、年収アップという難しい交渉を自分でやらなければいけないので、難しい転職活動になりますね。
まとめ 転職エージェントはどこがいい?超大手企業への転職で使用した転職エージェント【内定率アップ】
転職活動は、今の会社を辞めて次の会社に移ろうと思った時にだけ行うものではなく、日ごろから転職サイトや転職エージェントを利用して労働市場のニーズを把握し、それに向けて経験やスキルを磨いていく作業です。転職エージェントが握っている非公開求人を知らずにキャリアを積んでいくことは、地図のない航海と同じです。皆さん一人一人が日々の仕事の中で今後のことを考えて行動し、理想のキャリアを実現していただければ嬉しいです。
【大手企業内定者が解説】失敗しない転職講座メニュー
第二新卒、未経験職種という底辺の転職から、その後のスキルと経験の蓄積によって、超大手企業への内定を獲得しました。ノウハウはブログ記事にまとめています。
・退職交渉の流れと切り出し方【引き止めで難航、進まない失敗例】