投資

米国REIT(リート)ETFおすすめ比較【1659(iシェアーズ)/RWR/IYR/XLRE】

米国REIT(リート)ETFおすすめ比較【1659/(iシェアーズ)/RWR/IYR/XLRE】

この記事を書いている人

モチタケ

・資産5000万円ほどを運用する個人投資家
・趣味の個人事業で月収7桁達成
・平日は東証一部上場企業本社のファイナンス担当(転職4社目)
・投資、副業、転職などのノウハウを配信
・東京都在住、ネコが好き

【保有資格】
・日商簿記1級
・税理士試験(財務諸表論、法人税法)
・CFP(ファイナンシャルプランナー)
・TOEIC900 など

今回は「米国REIT(リート)ETFおすすめ比較【1659/(iシェアーズ)/RWR/IYR/XLRE】」ということで、米国リートに投資できるETF・投資信託のおすすめ商品を比較しながらご紹介していきたいと思います。

 

かつて不動産というアセットクラスは実物に投資するしか方法がなく、実物不動産への投資は最低でも数百万円~数千万円というロットの資金が必要であったため一般人にはなかなか投資がしにくい投資対象でした。

 

それがリートという金融商品の誕生により、個人投資家でも少額から手軽に不動産投資ができるようになったわけですね。

 

リートは誕生して以来、株式と並んで過去に高いリターンをあげてきたアセットクラスで、株式投資家にとっても株式との分散に使えるので非常に便利な投資商品です。

 

リートの主な収益源は賃貸料収入ですから、不景気や有事の際にも急激に業績が悪化することが少ないのもメリットの一つでしょう。

 

本記事では、世界最大のリート市場である米国リートに投資する商品を比較検討していきますので、米国リート投資を検討している方は参考にしていただければと思います。

 

 

ブックマークして後で読む

記事のブックマークは、はてなブックマークボタンからどうぞ。オンライン上にブックマークを保存して、どのデバイスからでも記事が読めます。

このエントリーをはてなブックマークに追加

米国REIT(リート)ETFおすすめ比較【1659(iシェアーズ)/RWR/IYR/XLRE】

現在、米国リートに投資する方法は大きく分けて3つあります。

 

<米国リートに投資する方法>

  • 米国ETF(IYR、RWR、XLRE)
  • 東証ETF(1659)
  • 投資信託

 

それぞれの投資方法で、主要な投資商品を以下で見てみましょう。

 

 

米国ETFで米国REIT(リート)に投資【IYR/RWR/XLRE】

現在、日本の証券会社から購入できる主な米国リートのETFとしては、IYR、RWR、XLREがあります。

 

いずれもブラックロック・ステートストリートという世界的トップレベルの運用会社の商品で、資産規模も10億ドル以上と十分な規模があります。

 

<日本から投資できる米国リートETF>

ティッカーIYRRWRXLRE
区分米国ETF米国ETF米国ETF
名称iシェアーズ米国不動産ETFSPDRダウジョーンズREIT ETF不動産セレクトセクターSPDRファンド
上場市場NYSENYSENYSE
設定日2000年6月2001年4月2015年10月
ベンチマークDow Jones U.S. Real Estate Capped IndexDow Jones U.S. Select REIT IndexReal Estate Select Sector Index
構成銘柄数8211635
組入上位1(銘柄)AMERICAN TOWER REIT CORPPrologis Inc.AMERICAN TOWER REIT CORP
組入上位1(構成比)8.32%9.12%12.35%
組入上位2(銘柄)PROLOGIS REIT INCDigital Realty Trust Inc.PROLOGIS REIT INC
組入上位2(構成比)6.36%4.59%9.45%
組入上位3(銘柄)CROWN CASTLE INTERNATIONAL REIT COSimon Property Group Inc.CROWN CASTLE INTERNATIONAL REIT CO
組入上位3(構成比)5.95%4.41%8.84%
純資産額4,770百万USD1,508百万USD2,452百万USD
分配金利回り2.53%3.64%3.42%
利払年4回年4回年4回
経費率年0.42%年0.25%年0.12%
運用会社ブラックロックステートストリートステートストリート
SBI証券
楽天証券

 

 

IYR(iシェアーズ米国不動産ETF)

IYR(iシェアーズ米国不動産ETF)は、世界的な資産運用大手のブラックロックが運用しているETFです。

 

Dow Jones U.S. Real Estate Capped Indexをベンチマークとしていて、米国の不動産に幅広く分散投資する商品ですね。

 

設定日は2000年6月と歴史の長い商品のため、純資産は40億ドルを超える規模になっていますが、経費率が0.42%なので最近のインデックスファンドとしてはやや高めでしょうか。

 

分配金は年4回となっています。

 

<運用会社HP – IYR>

iシェアーズ 米国不動産 ETF
iシェアーズ 米国不動産 ETFは、米国の不動産セクターの株式で構成される指数と同等の投資成果をあげることを目指しています。

 

 

RWR(SPDRダウジョーンズREIT ETF)

RWR(SPDRダウジョーンズREIT ETF)は、ステートストリートが運用しているETFで、こちらの運用会社も世界的大手ですね。

 

ベンチマークは、Dow Jones U.S. Select REIT Indexで米国のリート市場に幅広く分散投資します。

 

こちらも分配金は年4回ですね。

 

<運用会社HP – RWR>

RWR: SPDR® ダウ・ジョーンズ REIT ETF
ダウジョーンズ 米国セレクトREIT指数の値動きに、経費控除前ベースで概ね連動する投資成果を追求します。米国において上場されているREITへの分散投資を行います。同指数の構成銘柄は、商業用・住宅用不動産を所有または運営し、時価総額2億ドル以上かつ不動産事業からの収入が総収入の75%以上を占める企業であることが条件です。...

 

 

XLRE(不動産セレクトセクターSPDRファンド)

XLRE(不動産セレクトセクターSPDRファンド)は、運用会社がステートストリート、ベンチマークがReal Estate Select Sector Indexとなっています。

 

ベンチマークのReal Estate Select Sector Indexは、S&P500®指数における不動産セクターを構成銘柄としているので、IYRやRWRに比べて大型のリート銘柄に絞ったポートフォリオになっています。

 

構成銘柄数は30~40程度なので、大型銘柄に絞っているとはいえ十分な分散効果を得られるだけの分散は効いていると思います。

 

<運用会社HP – XLRE>

XLRE: 不動産セレクト・セクター SPDR® ファンド
不動産セレクト・セクター指数の値動きに、経費控除前ベースで概ね連動する投資成果を追求します。同指数は、S&P500®指数における不動産セクターのパフォーマンスを計測する指標です。不動産管理および開発、不動産投資信託(但しモーゲージREITを除く)の業種に分類される企業に対する分散投資を行います。伝統的な指数への投資に比...

 

 

パフォーマンス比較

分配金込みのパフォーマンスを比較してみると、XLREがここ最近ではパフォーマンスが優れていますね。

 

<米国ETFのパフォーマンス>

米国REIT(リート)に投資するETFのパフォーマンス比較

米国REIT(リート)に投資するETFのパフォーマンス比較

 

コロナ以降ではハイテクセクターを中心に株価が高騰しているので、S&P500と比べると米国リートはややパフォーマンスが見劣りするかもしれません。

 

個人的には、トランプ減税が実施されて以降は、米国リートの税メリットが相対的に低くなっていて、このようなパフォーマンスになっているのかなと思っています。

 

IYR、RWR、XLREはいずれも投資対象には明確な優劣はありませんので、特にこだわりがなければコストの低いXLREがおすすめです。将来のパフォーマンスは予測できませんが、保有コストは確実に取られるものだからですね。

 

 

東証ETFで米国REIT(リート)に投資【1659 iシェアーズ米国リートETF】

米国リートへの投資は東証ETFで行うこともできます。

 

東証ETFの1659(iシェアーズ 米国リート ETF)は、米国ETFのUSRT(iShares Core U.S. REIT ETF)を実質的な投資対象とするETFで、日本円で取引することができるのがメリットですね。信託報酬も0.22%程度なので十分な低水準だと思います。

 

<東証ETFで米国リートに投資>

ティッカー1659USRT
区分東証ETF米国ETF
名称iシェアーズ 米国リート ETFiShares Core U.S. REIT ETF
上場市場東証NYSE
設定日2017年9月2007年5月
ベンチマークFTSE Nareit Equity REITS Index(TTM 円建て)FTSE Nareit Equity REITS Index
構成銘柄数1153
組入上位1(銘柄)USRTPROLOGIS REIT INC
組入上位1(構成比)99.4%7.72%
組入上位2(銘柄)EQUINIX REIT INC
組入上位2(構成比)5.96%
組入上位3(銘柄)DIGITAL REALTY TRUST REIT INC
組入上位3(構成比)3.88%
純資産額約100億円1,768百万USD
分配金利回り2.13%2.99%
利払年4回年4回
経費率信託報酬 年0.22%(税込)程度年0.08%
運用会社ブラックロックブラックロック
SBI証券×
楽天証券×

 

1659が投資対象としているUSRTは、経費率が年0.08%と非常に低く魅力的なのですが、残念ながらいまのところ日本の証券会社では取扱いがありません。

 

<運用会社HP – 1659>

iシェアーズ 米国リート ETF
iシェアーズ 米国リート ETFはFTSE Nareit Equity REITs インデックス(TTM 円建て)の動きに高位に連動する投資成果を目指します。

 

<運用会社HP – USRT>

iShares Core U.S. REIT ETF | USRT
The iShares Core U.S. REIT ETF seeks to track the investment results of an index composed of U.S. real estate equities.

 

 

パフォーマンス比較

1659が投資対象としているUSRTのパフォーマンスを見てみると、他の米国ETFと概ね同じような動きですね。

 

米国REIT(リート)に投資する東証ETFのパフォーマンス比較

米国REIT(リート)に投資する東証ETFのパフォーマンス比較

 

 

投資信託で米国REIT(リート)に投資【グローバルリートもおすすめ】

日本の投資信託を使って米国リートに投資することも可能です。ただし、いまのところは信託報酬が十分に低い商品がないため、保有コストによってリターンが多少目減りしてしまう傾向がありますね。

 

<米国リートに投資する投資信託>

NZAM・ベータ 米国REITSMT 米国REITインデックス・オープンeMAXIS米国リートインデックス
ベンチマークS&P米国REIT指数(配当込み、円換算ベース)S&P米国REIT指数(配当込み、円換算ベース)S&P米国REIT指数(配当込み、円換算ベース)
信託報酬0.473%0.605%0.66%以内
信託財産留保額0.10%0.05%0.00%
純資産0.35億円2.37億円7.71億円
決算12月4.10月1月
設定日2020年3月2015年10月2016年1月
運用会社農林中金全共連アセットマネジメント三井住友トラスト・アセットマネジメント三菱UFJ国際投信
SBI証券
楽天証券

 

 

米国リートに投資する投資信託はコストが高めですが、グローバルリートに投資する投資信託の場合には、十分にコストが低い商品がいくつかあります。

 

<グローバルリートに投資する投資信託>

eMAXIS Slim 先進国リートインデックスたわらノーロード 先進国リート<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド
ベンチマークS&P先進国REITインデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)S&P先進国REITインデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)S&Pグローバルリートインデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)
信託報酬0.22%以内0.297%以内0.297%以内
信託財産留保額0.00%0.00%0.00%
純資産61.63億円108.89億円85.27億円
決算4月10月11月
設定日2019年10月2015年12月2013年12月
運用会社三菱UFJ国際投信アセットマネジメントOneニッセイ・アセットマネジメント
SBI証券
楽天証券

 

 

「グローバルリートではなく米国リートに集中投資したい」という方もいるかもしれませんが、世界のリート市場に占める米国リート市場の規模が非常に大きいため、グローバルリートに投資するインデックスファンドの場合はその中身の7割程度を米国リートに投資しています。

 

例えば、個人投資家に人気のeMAXIS SlimシリーズのeMAXIS Slim 先進国リートインデックスであれば、中身の73%ほどを米国リートに投資していますね。信託報酬は0.22%なので、これくらいの水準であれば気にならない方が多いのではないでしょうか。

 

このように考えてみると、米国リートだけに投資する投資信託に高い信託報酬を払うよりも、信託報酬の安いグローバルリートに投資する方が合理的かもしれませんね。

 

 

日本からは買えない米国リート達

 

 

おすすめ

 

 

米国REIT(リート)へのおすすめの投資方法【米国ETF/東証ETF/投資信託】

米国リートへの投資方法としては、米国ETF、東証ETF、投資信託があることを見てきましたが、どの投資方法を使うのが一番良いかというのは迷いやすいポイントかなと思います。

 

どの商品が絶対的に優れているということはないのですが、判断基準となるポイントがいくつかありますので、ポイントごとに各投資方法の違いを見てみましょう。

 

 

為替コスト

東証ETFや投資信託については円貨決済のため為替手数料は掛かりませんが、米国ETFで投資をする場合はUSD建てで買付をすることになるので、円をUSDに交換するための為替コストが掛かります。

 

<為替手数料>

  • 米国ETF:×為替手数料あり
  • 東証ETF:◎為替手数料なし
  • 投資信託:◎為替手数料なし

 

手持ちの円貨から米国ETFを購入する場合は、以下のいずれかの方法でドル調達をして、為替コストを負担する必要があります。

 

 

<米国ETFを購入するドル調達方法>

①SBI証券、SBI証券で円貨決済 片道25銭 

証券会社で米国ETFを円貨決済で購入する場合で、個人投資家に人気のSBI証券・楽天証券では片道25銭の為替コストになっています。

買付金額ぴったりのドルを調達することができる一方で、コストが気になる人もいるかもしれませんね。

 

②住信SBIネット銀行で両替 片道4銭(1ドル以上 1セント単位)

住信SBIネット銀行では片道4選で円をドルに両替することができます。住信SBIネット銀行で交換したドルは、手数料無料でSBI証券に移行することが可能です。

証券会社の為替コストより安いですが、米国ETFの買付前にドルを用意しておかないといけないので、米国ETFの買付金額より少し余裕をもった金額でドル調達をしておかないといけないのがデメリットです。

 

③SBI FXでドル現引き 片道0.2銭(1万ドル単位)

現状、為替コストが最も安いと思われる方法が、SBI FXでドル買いのポジションを取って、それを現引きしてドル調達する方法です。SBI FXで現引きしたUSDは、SBI証券で利用することが可能です。

片道0.2銭と為替コストは非常に安いですが、取引単位が1万ドル単位なので、こまめなドル調達ができないところがデメリットです。

 

 

為替手数料が気になる方は、東証ETFや投資信託の利用がおすすめです。すでにUSDを保有している方や、今後継続的に米国株投資をする予定で、資産の一部をUSDで持つつもりの方には、為替手数料はそれほど問題にならないでしょうね。

 

 

売買手数料

米国ETFの購入には売買手数料が掛かりますが、東証ETFや投資信託の場合は売買手数料無料で取引を行うことも可能です。

 

<為替手数料>

  • 米国ETF:×売買手数料あり
  • 東証ETF:◎売買手数料なしも可
  • 投資信託:◎売買手数料なしも可

 

現状、米国ETFの取引はSBI証券、楽天証券ともに売買手数料が発生します。DMM.com証券では、米国ETFの取引手数料が無料になっていますが、ドル保有ができず為替手数料が高めなのでトータルコストとしては高めになってまいますね。

 

東証ETFの売買手数料は株式の現物取引に準じた手数料になりますが、SBI証券と楽天証券では1659が手数料無料取引の対象になっているため、手数料0円で取引をすることが可能です。

 

通常の株式現物取引については、SBI証券の「アクティブプラン」であれば一日の取引代金100万円までの手数料が無料、楽天証券の「いちにち定額コース」も1日の取引金額100万円までは0円で取引することが可能です。

 

投資信託の場合は、SBIネット証券、楽天証券ともにほとんどの銘柄で売買手数料が掛かりません。

 

 

保有時のコスト(経費率、信託報酬)

保有に掛かるコスト(経費率、信託報酬)を見てみると、米国ETFがいまのところは一歩リードしている状況です。

 

USRTは経費率0.08%と非常に低くて魅力的ですが、日本の証券会社では取扱いがないのが残念ですね。とはいえ、USRTに実質的に投資する1659でも信託報酬0.22%%程度となっているので許容できる水準なのではないでしょうか。

 

米国ETFで手数料が低いものに投資したい場合は、XLREの0.12%がおすすめです。

 

投資信託の場合には、米国リートを投資対象とする商品ではまだあまり低コストの商品はでてきていませんね。

 

代替案としてはグローバルリートに投資する投資信託になりますが、eMAXIS Slim 先進国リートインデックスなどであれば年0.22%以内なので、十分に低い水準だと思います。グローバルリートのインデックスに投資する場合でも、実質的に中身のかなりの部分が米国リートになる(世界のリート市場における米国の比率が高いため)ので、個人的にはグローバルリートもおすすめですね。

 

<保有コストの比較>

区分ティッカー銘柄経費率(信託報酬)
米国ETFUSRTiShares Core U.S. REIT ETF年0.08%
米国ETFIYRiシェアーズ米国不動産ETF年0.42%
米国ETFRWRSPDRダウジョーンズREIT ETF年0.25%
米国ETFXLRE不動産セレクトセクターSPDRファンド年0.12%
東証ETF1659iシェアーズ 米国リート ETF年0.22%(税込)程度
投資信託eMAXIS Slim 先進国リートインデックス0.22%以内
投資信託たわらノーロード 先進国リート0.297%以内
投資信託<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド0.297%以内
投資信託NZAM・ベータ 米国REIT0.47%
投資信託SMT 米国REITインデックス・オープン0.61%
投資信託eMAXIS米国リートインデックス0.66%以内

 

 

分配金

分配金の有無については好みの分かれるところだと思います。米国ETFと東証ETFの場合には分配金がでますが、投資氏宅の場合には分配金のある商品と分配金のでない商品が選べます。

 

<分配金>

  • 米国ETF:分配金あり
  • 東証ETF:分配金あり
  • 投資信託:分配金ありorなし

 

分配金は定期的にもらえるとうれしいものですが、分配金の支給時に税金が源泉徴収されるため投資効率としては少し下がることになります。

 

分配金を払わないことにしている投資信託の場合には、構成銘柄から受け取った配当金を課税させずに再投資することができるので、投資効率が上がります。

 

特にリートは普通の株式に比べて分配金が多い傾向があるので、分配金を課税させずに再投資する効果は割と大きいと思います。

 

 

貸株金利、投信保有ポイント

株式や投資信託を保有している間の投資効率を高めてくれるのが、貸株金利や投信保有ポイントです。

 

<分配金>

  • 米国ETF:貸株金利(SBI証券のみ)
  • 東証ETF:貸株金利
  • 投資信託:投信保有ポイント

 

米国ETFは、SBI証券で貸株サービス(Kastock)というものがあり、これを利用することで米国ETF保有中に貸株金利を稼ぐことができます。

 

東証ETFも同じように貸株サービスがあり、こちらはSBI証券、楽天証券ともに実施することが可能です。(SBI証券も楽天証券も金利水準は大差ないと思います。)

 

投資信託の場合は、投資信託の保有期間に応じてポイントが貯まるサービスがあります。SBI証券の場合はTポイント、楽天証券の場合は楽天ポイントがたまります。貯まるポイントはそれほど多くはありませんが、信託報酬で払うコストを実質的に相殺することができるので、ありがたいサービスですね。

 

どの投資方法が良いかは人それぞれ

私は投資に関するコストの最小化を常に狙っているので、東証ETFと投資信託を使って米国リートへの投資をお行っています。とはいえ、どの投資方法が良いかは人それぞれなので、自分にあったやり方で投資をしていくのが良いと思います。

 

米国ETF

・米国株投資を行っていて普段から米ドルを保有している

・長期保有を考えていて、売買手数料は気にならない

・日本時間の深夜の取引でも気にならない

 

東証ETF

・リアルタイムの値動きがある中で取引をしたい(安値を拾ったり、高値で売ったりしたい)

・日本の昼間に取引したい

 

投資信託

・リアルタイムで売買しなくてもいい

・売買コストを最小限にしたい(株は自身の買い注文で株価を押し上げたり、売り注文で押し下げてしまうことがあるのも売買コストの一部かと思います。)

・現物株の取引に慣れていない

 

 

過去高いパフォーマンスを出してきた米国リート

【1659】iシェアーズ 米国リート ETFの実質的な投資対象である【USRT】iシェアーズ・コア米国REIT ETFは、米国のリートに幅広く分散投資するインデックスファンドです。不動産担保ローンに端を発したリーマンショック時には大きく下落したもののその後は右肩上がりの成長を続けてきました。

 

REITは単純な価格の推移だけを見るとパフォーマンスがいまいちな投資対象なのですが、分配金込のチャートにしてみると、そのパフォーマンスの良さがよくわかります。そもそもリートという資産クラスはキャピタルゲインではなく、インカムゲインを狙う投資対象なので、リートへの投資を検討する際には、必ず分配金込みのパフォーマンスを見ましょう。

 

 

リート(REIT)はインフレ抵抗力がおすすめポイント

実物資産である不動産に投資するリートは、インフレに強いという特性を持っています。

 

コロナショック以降、各国の中央銀行は大量のバラマキ政策によって経済を持ちなおそうとしています。世の中に出回る貨幣の量が増えれば、相対的に貨幣の価値は下がり、物の値段は上がります(インフレ)。このように今後は世界的にインフレがおきやすい経済状況が続くと思いますので、資産を貨幣で持つよりも実物資産で保有する優位性があると考えられます。

 

 

法人税が課されないリート【増税リスクの回避】

2020年11月にアメリカの大統領選挙が行われます。4年前の大統領選でサプライズでトランプ大統領が当選し、法人税の大幅な引き下げによって米国株式市場は右肩上がりの成長を続けました。

 

2020年の大統領選では、民主党候補のバイデン候補が有力視されていますが、バイデン大統領は富裕層優遇にあたる法人税の減税を元に戻そうとしています。法人税が増税になれば、将来の企業の純利益が確実に減少し、株価が下落することは明らかです。

 

一方で、リートは一般企業とは別の税制下にある投資体操であり。不動産から得た利益のほとんどを投資家に分配することで、実質的に法人税が課税されないこととされています。バイデン大統領が当選した後の増税リスクを考慮すると、資産の一定部分を株式からリートに移しておくことは、健全なリスク分散になり得ます。

 

 

リートの懸念材料である金利は当面低水準が予想される

リートの運用資金は投資家から集めた資金以外に、銀行からの借入によってもまかなわれています。借入をすると支払利息が発生しますが、コロナショックによりFRBは金利を長期にわたって低水準に維持しようとしていることから、今後もリートの金利負担は低水準が続くと予想されます。

 

 

為替リスク

iシェアーズ米国リートETFば米国のリートに投資するETFのため、ドル円の為替リスクが生じます。リーマンショック以降にドル円は急激な円高ドル安水準になり、為替リスクの怖さを実感した投資家は多いと思いますが、現在は主要先進国の金利が軒並み下がり、通貨間の金利差がほとんどなくなっているため、リーマンショック後のような急激な為替の変動は起らないと考えています。

 

<リーマンショックで急激な円高が起こった理由>

・リーマンショック前は主要国の中でも特に日本円の金利が低かったので、日本円で借り入れをして、日本円以外で運用する円キャリートレードが流行していた

・リーマンショックが起こると円キャリートレードの投資資金の一斉引き上げが起こり、投資先の外貨を円に戻す動きが起こり、円高が進行した

 

 

やや低い流動性【多額の資金投入には注意】

iシェアーズ米国リートETFは一日平均の売買代金が2500万円前後と、それほど取引が活発なETFではありません。まとまった量を一度に買おうとすると、自身の注文によって買値が吊り上がってしまうので、少額ずつ取引を行うのがおすすめです。

 

 

リートとは?

記事後半では、リートの概要について簡単に学んでおきましょう。

リート(REIT)とは、Real Estate Investment Trustの頭文字をとったものです。リートは投資法人と呼ばれる組織が、投資家から集めた資金や銀行などの借入金を使って不動産を取得して、その不動産を賃貸に出したり売却するなどして収益を稼ぎ、その収益を投資家に分配する仕組みのことを言います。リートに投資したい場合には、株のように証券会社を通じて証券取引所で売買することができます。

 

<リートの特徴とメリット>

・株などに投資する通常の投資信託は銀行借入は使わず、自己資金のみで運用するのに対し、投資信託は銀行借入を利用することで事業にレバレッジを効かせて投資効率を上げることができる(上場している株式会社と同じ)

・リートは、不動産の運用によって稼いだ利益のほとんどを投資家に分配することで、法人税が実質免除になる(株式会社は法人税が課税された後の残りを株主に配当する)

・不動産は実物を買おうとすると多額の資金が必要になるが、REITに投資することで小口でも不動産で運用することができる

 

 

日本のリートの歴史

日本でのリートの歴史は2000年の投資法の改正によって、リートを組成することができるようになって始まりました。2001年には東京証券取引所がリート市場を創設し、その後、徐々に銘柄数と時価総額を増やしていきました。

 

<日本のリートの歴史>

2000年投信法の改正によりREITの組成が可能になる
2001年東京証券取引所がREIT市場を創設し、オフィス特化型リートの2銘柄が上場
2002年商業施設特化型リートが上場
2004年住宅特化型リートが上場
2005年物流施設特化型リートが上場
2006年ホテル特化型リートが上場
2014年ヘルスケア特化型リートが上場

 

 

リートの投資対象

リートは不動産を対象に運用を行いますが、投資する不動産には以下のようなものがあり、それぞれ特徴も異なります。

 

<リートの投資対象の種類>

・住宅

・オフィス

・商業施設

・物流施設

・ホテル

・データセンター

 

住宅

・賃貸住宅や賃貸マンションなどがある

・住む世帯の区分ごとにシングル向け、ファミリー向けなどに分かれる

・通学通勤に便利な立地が人気

・景気が悪化しても人間には家が必要なので、賃料収入が比較的安定

 

オフィス

・企業が会社で働く人のために借りる不動産

・景気上昇時には賃料上昇、景気下落時には賃料下落が起こる

・多くの社員が通勤するので、都心、駅近の便利な立地にある物件に人気が集まる

 

商業施設

・小売店や飲食店などがテナントとして入居して賃料を払う

・都市型商業施設、郊外の大型ショッピングモール、生活密着型の商業施設などがある

・賃料収入は、テナントの売り上げ動向に左右される

 

物流施設

・顧客に届ける商品を保管する倉庫

・倉庫は契約期間が長期になることが多いので、賃貸契約は比較的安定

・高速道路、空港、港などへの交通アクセスが重要

 

ホテル

・旅行やビジネス目的で宿泊する施設

・ホテルの種類には宿泊特化型(ビジネスホテル)、会議室や結婚式場を兼ねたフルサービス型(シティホテル)、観光特化型(リゾートホテル、旅館)などがある

・ホテル運営者の手腕が非常に重要

 

データセンター

・通信会社がインターネットなどのサーバーを設置するために借りる不動産

・人の出入りは少ないことから、立地はそれほど重視されない

 

まとめ 海外リート(REIT)のおすすめ銘柄ETF【SBI証券の貸株を利用】

今回は海外リートのおすすめ銘柄として「【1659】iシェアーズ 米国リート ETF」をご紹介しました。リートは株式とはまた違った資産クラスであることから、株式のリスクを分散させるのに最適です。投資の中心はあくまで米国株式や全世界株式がおすすめですが、株式は変動も大きい資産クラスなので、リートや金などをポートフォリオの一部に組み込んでみてはいかがでしょうか。

 

タイトルとURLをコピーしました