ソニーの年収【役員版】上場企業の役員報酬・ボーナスって実は…

ソニーの役員はどれくらいの給料年収をもらっているのでしょうか?役員の年収を知ることで「いつかは自分もそれくらい稼ぐぞ」と考えらえるか、「自分はこんなに頑張っているのに役員よりこんなに年収が低いのか。。」と考えるかは自分次第ですね。

本記事では、企業財務での長いキャリアもあるファイナンシャルプランナーの筆者がソニーの役員の年収(役員報酬)についてまとめています。

ソニーの年収【役員版】上場企業の役員報酬・ボーナスって実は…

ソニーの役員報酬・年収はいくら?

ソニーの役員の役職別の年収は以下の通りです。

役職年収合計人数一人当たり平均
執行役721890
社外取締役3351326

単位:百万円

ソニー 有価証券報告書(2019年3月期決算)を元に筆者作成

<年収1億円以上の役員>

年収(役員報酬)が1億円以上の上場会社役員は、有価証券報告書にその報酬の額を開示することとされています。ソニーの場合、年収1億円以上の役員は2名で、各役員ごとの年収は以下の通りです。

氏名役職年収
吉田 憲一郎執行役397
十時 裕樹執行役103
勝本 徹執行役80
神戸 司郎執行役78
安部 和志執行役72

単位:百万円

ソニーの役員の年収体系(賞与・ボーナス)

ソニーの役員の年収はどのような体系になっているのでしょうか。企業の役員になると、従業員のように給与・ボーナスだけでなく、さまざまな体系で給与・賞与や会社の株式などが支給されます。

<役員報酬の体系>

①定額報酬・・・役員の職責に応じて支給される報酬

②業績連動報酬・・・中長期及び当該事業年度の経営数値目標の達成を目指すインセンティブとして機能するように仕組みや指標が設定されるもの。

③株価連動報酬・・・ストックオプションや譲渡制限付株式等の株価に連動した報酬の仕組みを用いて、中長期的な株主価値向上をめざすインセンティブとして機能するように設計された報酬

※ストックオプションとは、株式会社の役員や従業員に対して付与されるもので、その会社の株式を決められた価格で買う事ができる権利のことを言います。例えば、株式を100円で買うことができるストックオプションを貰った場合、その会社の株価が500円になれば、ストックオプションの権利を行使して株式を100円で買い、その株式を500円で売ることができるので400円の利益を得ることができます。ストックオプションを付与された役員や従業員はその会社の株価が上がれば上がるほどメリットが得られるので、株価が上昇するようにより頑張って仕事をするようになるという仕組みです。

※譲渡制限付株式とは役員などに対して、一定期間売却することができず一定期間内に退任等をすると没収されるという条件付きの株式を付与するものです。これを付与された役員は、株価を上昇させることで受け取る報酬額(受け取った株式の価値)を増やせることから、役員と株主が企業価値(株価)の上昇に向けて取り組むようにすることができます。

④株式退職金・・・税人年度ごとに報酬委員会にて定めらえるポイントを付与し、退任時にその累積数に株価を乗じて算出される退職金

ソニーの役員報酬と従業員の年収を比較

次にソニーの役員と従業員の年収を比較してみましょう。

<役員と従業員の年収を比較>

年収(円)従業員との比率(倍)
役員最高年収397,000,00037.8
執行役 平均90,125,0008.6
社外取締役 平均25,769,2312.5
従業員 平均10,509,690

ソニー 有価証券報告書(2019年3月期決算)を元に筆者作成

ソニーの役員と従業員の年収を比較してみると、役員で最高額の年収と従業員平均年収との比率は実に37.8倍、執行役と従業員平均年収との比率でも8.6倍の差があります。この差を見て「いつかは自分もそれくらい稼ぐぞ」と考えらえるか、「自分はこんなに頑張っているのに役員よりこんなに年収が低いのか。。」と考えるかは皆さん次第ですね。

役員の年収、賞与・ボーナスの決め方

役員の年収は、従業員の年収と異なり、その金額を定めるにあたっては様々な規制があります。具体的には役員の年収(役員報酬)は以下の手続きを経て決定されます。

<役員の年収(役員報酬)の決定フロー>

・株主総会で役員報酬の総額を決定する

・取締役会等で個々の役員に対する役員報酬を決定する。

・大企業の場合には報酬委員会と呼ばれる役員報酬制度の設計、見直しを行う機関がある場合も

ソニーの会社概要

ではここからはソニーの会社概要や業績についても触れていきたいと思います。ソニーは1946年に井深大、盛田昭夫によって東京通信工業株式会社として設立され、現在はエレクトロニクス、金融、映画、音楽などを取り扱うコングロマリット企業です。

<ソニーの会社概要>

会社名:ソニー株式会社

英語表記:Sony Corporation

設立:1946年

本社所在地:東京都港区

業種:電気機器

グループ売上高:  8,665,687百万円(2019年3月期)

グループ従業員数: 114,400人(2019年3月期)

株式上場:東証第一部(1958年上場)

会社HP:https://www.sony.co.jp/

ソニーの業績、財務内容

ソニーの業績、財務内容はどのようになっているのでしょうか。役員の年収は会社の業績と連動する制度設計をしている会社が多いため、業績が上向いていくとそれに伴って役員の年収も上がっていくケースが多いです。

ソニーの直近3事業年度の業績

ソニーの直近3事業年度の業績は以下の通りです。

決算期17年3月期18年3月期19年3月期
会計基準米国会計基準米国会計基準米国会計基準
売上高(百万円)7,603,2508,543,9828,665,687
営業利益(百万円)288,702734,860894,235
営業利益率3.8%8.6%10.3%
経常利益(百万円)251,619699,0491,011,648
経常利益率3.3%8.2%11.7%
当期利益(百万円)73,289490,794916,271
利益率1.0%5.7%10.6%
総資産17,660,55619,065,53820,981,586
自己資本2,497,2462,967,3663,746,377
自己資本比率14.1%15.6%17.9%

ソニー 有価証券報告書(2019年3月期決算)を元に筆者作成

ソニーの事業別の業績と事業内容

ソニーのような大企業は様々な事業を行っているため、会社全体の業績を見るだけでなく事業別の業績を見ることで、どの事業が稼ぎ頭か、どの事業が足手まといになっているかを知ることができます。

ソニーでは以下の5つのセグメントで事業を展開しています。

・エレクトロニクス

・音楽

・映画

・金融

・その他

セグメントごとの売上高構成比は以下のようになっています。

<ソニーのセグメント別売上高構成比>

ソニーのセグメント別売上高構成比

それではここからは、各セグメントごとの事業内容、業績について見ていきましょう。

セグメント情報 エレクトロニクス

<主要製品・サービス>

ネットワークサービス事業

家庭用ゲーム機の製造・販売、ソフトウェアの制作・販売、テレビ事業、オーディオ・ビデオ事業、静止画・動画カメラ事業、携帯電話の製造・販売、インターネット関連サービス事業、イメージセンサー事業

<主要会社>

ソニー・インタラクティブエンタテインメント、ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ、ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ、ソニーストレージメディアソリューションズ、ソニーネットワークコミュニケーションズ、ソニーモバイルコミュニケーションズ、ソニービジュアルプロダクツ. 他

<業績情報>

決算期18年3月期19年3月期
売上高5,158,0035,308,411
セグメント利益388,789431,474
セグメント利益率7.5%8.1%
従業員数(人)77,40075,600
売上高構成比60.4%61.3%
従業員数構成比66.0%66.1%
一人当たり売上高66.670.2
一人当たり営業利益5.05.7

単位:百万円

セグメント情報 音楽

<主要製品・サービス>

音楽制作、音楽出版、映像メディア・プラットフォーム事業

<主要会社>

ソニー・ミュージックエンタテインメント 他

<業績情報>

決算期18年3月期19年3月期
売上高784,792795,025
セグメント利益177,478311,092
セグメント利益率22.6%39.1%
従業員数(人)8,2008,500
売上高構成比9.2%9.2%
従業員数構成比7.0%7.4%
一人当たり売上高95.793.5
一人当たり営業利益21.636.6

単位:百万円

セグメント情報 映画

<主要製品・サービス>

映画製作、テレビ番組制作、メディアネットワーク事業

<主要会社>

Sony Pictures Entertainment Inc. 他

<業績情報>

決算期18年3月期19年3月期
売上高1,010,173985,270
セグメント利益41,11054,599
セグメント利益率4.1%5.5%
従業員数(人)9,8009,300
売上高構成比11.8%11.4%
従業員数構成比8.4%8.1%
一人当たり売上高103.1105.9
一人当たり営業利益4.25.9

単位:百万円

セグメント情報 金融

<主要製品・サービス>

日本市場における個人向け生命保険及び損害保険を主とする保険事業、日本における銀行業

<主要会社>

ソニーフィナンシャルホールディングス、ソニー銀行、ソニー生命保険.、ソニー損害保険 他

<業績情報>

決算期18年3月期19年3月期
売上高1,221,2351,274,708
セグメント利益178,947161,477
セグメント利益率14.7%12.7%
従業員数(人)11,40011,800
売上高構成比14.3%14.7%
従業員数構成比9.7%10.3%
一人当たり売上高107.1108.0
一人当たり営業利益15.713.7

単位:百万円

ソニーの歴史と沿革

・1946年5月 井深大と盛田昭夫により東京通信工業株式会社として設立

・2013年11月 プレイステーション4販売開始

・2018年3月 2017年度決算の営業利益が7349億円となり過去最高を更新

・2018年11月 EMI Music Publishingの株式約60%、257,168百万円で取得し完全子会社化

・2019年2月 取得価格1000億円を上限とする自己株式の取得を発表。なお、買付発表日の株価は4906円。

・2019年3月 2018年度決算の当期純利益が9163億円となり過去最高を更新

・2019年5月 取得価額2000億円、6000万株(発行済株式総数の4.8%)を上限にする自己株式の取得を行うと発表。発表日である5月16日の株価は、5396円(時価総額は6,859,559百万円)

・2019年5月 ソニーとマイクロソフトがゲーム分野での提携を発表

・2019年5月 米ヘッジファンドのサード・ポイントがソニー株の取得をしていると公表。半導体分野の分離、売却を要求

まとめ(ソニーの年収【役員版】)

ソニーの役員の年収は思っていたより高かったでしょうか、低かったでしょうか。日本の大企業で働いているサラリーマンはたくさんいますが、その中で役員まで上り詰めるのは宝くじにあたるような確率です。

今の時代は大企業であってもリストラが当たり前の時代なので、自社での出世を目指しつつも、他社への転職による年収アップを狙ったり、副業を育てたりなど複数の道を考えながらキャリアを積み立てていくのが正解と言えそうですね。

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